フェイスシールドの提供を受けた医療スタッフたち
カイルアのアウトリガーカヌーメーカー、カマヌ・コンポジットは1日、独自に開発した500枚のフェイスシールドをヘルスケア専門家と救急隊員、病院関係者などに寄付。実用化が可能となったことで一時解雇していた従業員の8割を再雇用し、4月中に8,000以上の生産を期待していると語った。
ハワイの人気オーシャンアクティビティのひとつ、アウトリガーカヌーを製作販売するこのカイルアの会社は、現在カヌー製作や販売を中止している。しかし独自開発したフェイスシールドの実用化に成功。日産500個を目指し、カヌー工場内で急ピッチで生産を重ねている。
製品を使用した病院関係者からは高い評価を得た。現在は需要が高く、生産能力に限りがあるためハワイ州内のヘルスケア組織、医療従事者、非営利団体からのみ注文を受け付け、個人や州外からのオーダーは受けていない。
同社オーナーのひとりケイゾー・ゲイト氏は 「アイデアを思いついてから製品化するまで1週間で完成させることができました。普段私たちが作っているカヌーとはまったくかけ離れた分野ですが、私たちが作ることが、いまとても大切だと感じています。医療従事者など、第一線で日々努力している人々をサポートできることを光栄に、そして誇りに思っています」と話している。
これに対し、ユーザーからこんなコメントが寄せられている
「マハロ、カマヌ・チーム! 皆さんを誇りに思います。あなたが考案した製品、そして従業員、さらには地域社会への取り組みはとてもすばらしい。私の妻はカピオラニで産婦人科医としての訓練を受け、最前線で闘っています。あなたがたが提供した盾を使い、彼らが患者を治療し続け、はやく終焉を迎えられることを願っています。心の底から感謝しています。マハロヌイロア…イムア!」
(日刊サン 2020.4.10)