2020年2月9日、ハワイ州ワイパフにあるワイパフ・ハイスクールにて、日本体育大学 による「伝統文化交流会」が開催された。
日本体育大学では、スポーツ文化学部により2003年から世界各地で実習としてこうした取り組みをしており、これまでオーストラリア、ドイツ、シンガポールなどで開催。ハワイでの開催は、4年ぶりとなる。
交流会は、和太鼓によるオープニング演奏で始まり、空手、少林寺拳法、剣道、なぎなた、合気道、柔道、相撲、日本舞踊と続き、それそれ、日体大の学生が武道の技や演武を披露。
会場には家族連れなど数百人が訪れ、鍛錬を積んだ演武の数々に歓声がわいた。
交流発表会のあとは、地元の人たちとのワークショップが行われ、相撲や柔道などで学生と地元民が交流を楽しんだ。
4時間にわたる交流発表会は大盛況に終わり、今回の発表会の本部長である八木沢誠・スポーツ文化学部長は、こう語った。
「4年前にもハワイで実施したことがあるのですが、毎回の熱烈な歓迎ぶりにはいつも感動させられます。これまで世界各地で実習を行ってきましたが、やはり英語圏でこうした武道の発表会をしたいという思いから、ハワイに戻ってきました。武道の習得というのは内にこもって行うものでなかなか発表の機会がありません。特に海外の皆様に発表する機会は学生にとっては大きな刺激となり、帰国後の取り組み方が変わります。また、海外の皆様はとても真剣に武道に取り組んでおり、それも学生に良い影響を与えています。日本では義務教育で武道が必修化されましたが、武道の習得で日本文化をしっかり理解することは、日本人が世界で活躍する際の礎になるはずです。今回の実習で、学生たちもそれを深く実感したと思います」
2021年、2022年もハワイで同交流会を実施する予定。
(日刊サン 2020.2.22)