アロハでキメて、シャカポーズ!
ハワイ在住のOBと 優勝祝賀会
デイビッド・イゲ州知事が緊急記者会見を開き、ハワイ州への訪問を今後30日間控えてほしいなどを要請した17日、ワードにあるコンドミニアムの一室でパーティが開かれた。
日本の正月恒例の『2020箱根駅伝』で優勝した、青山学院大学陸上競技部の4年生選手11 人を迎えた、青学OBハワイ交友会による祝賀会だ。
2020年の箱根駅伝では、青学が2年ぶり5度目の総合優勝を果たした。往路を制し、復路もリードを守り切って、10時間45分23秒の大会新記録でのみごとな圧勝だった。
区間賞に輝いた吉田選手らの力走 |
ハワイ旅行は、青学の名将、原晋(はら すすむ)監督が、2015年の初優勝以来、優勝した年に4年生全員に自らのポケットマネーで贈っているご褒美だ。
青学OBハワイ交友会の会長の松田光裕氏はヒルトンホテルス&リゾーツに勤め、メンバーの中にはJTBの社員もいるので、旅の受け入れ体制は万全。スターツ・インターナショナル・ハワイの畑華子代表も青学出身で、ホノルルマラソンに13回も出場している現役ランナーでもある。 「日本からハワイに来るのが数日でも遅れていたら、10人以上の集会はできないなどの自粛が始まるので、今日のパーティは開催できませんでした。ギリギリのタイミングですが、こうして開けて嬉しいです。幸運を感謝し、選手の皆さんを大歓迎します!」
ハワイを訪れた選手は、3区を走り、キャプテンでもある鈴木塁人くん、4区を走り区間賞に輝いた吉田祐也くん、6区を走った谷野航平くん、7区を走った中村友哉くん、第30回出雲駅伝6区で区間2位の竹石尚人くん、寮長でもある中根滉稀くん、第97回関東インカレ1500mで優勝した生方敦也くん。そして縁の下の力持ち、マネージャーの上村臣平くん、仲正太郎くん、花田淩一くん、紅一点の女子マネ長島杏佳さん。キャプテンの鈴木くんは、 「2015年から優勝してきた青学で、先輩についていくという方程式を走れば勝てたのが、2019年2位で優勝を逃してしまった。だから今年は僕ら4年がみんなを引っ張って、後輩に優勝のバトンを繋ぎたかったです」
OB たちは「青学はやっぱり強かった」と大喜び、親睦を深めた。
ハワイ滞在中はマリンスポーツを楽しんだり買い物をしたり、大学生最後のひと時をアロハな気分で過ごすという。
(取材・文 奥山夏実)
(日刊サン 2020.3.24)