デイビッド・イゲ知事はハワイ現地時間の本日3月5日、新型コロナウイルス(COVID-19)の拡散防止、阻止、軽減、および必要に応じて災害援助を提供するため、州の迅速かつ効率的な対応策に関する非常事態宣言を発表しました。
ハワイでは新型コロナウイルスの発症例は現在報告されていませんが、州内で起こりうるケースや発症に備えるため、知事はこの宣言に踏み切りました。
マウイ郡、カウアイ郡、ホノルル市郡の各長も、新型コロナウイルスの拡散をめぐり展開している事態に対応するため、本日同様の宣言を発表します。なお、ハワイ郡キム郡長は2020年2月28日(金)に非常事態宣言を発表しています。
州の非常事態宣言は、物資や備品購入に必要な州資金の支出、および新型コロナウイルスによって発生する事態への迅速かつ効率的な対応を許可するものです。
また、州の資金調達に柔軟性を持ち、緊急時には適切な処置を取るために必要だと判断される場合は、一部の法律を中断させることも可能にします。
イゲ知事は次のように述べています。
「私たちの最優先課題は、ハワイ州全域社会の健康と安全です。新型コロナウイルス感染拡大を受け、世界保健機関(WHO)が国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態を宣言しました。今回の非常事態宣言は、私たちのコミュニティをウイルスから守り、必要に応じて緊急援助を提供する取り組みにおいて、より迅速かつ効率的に動く準備をするためです。」
なお、災害緊急援助期間は直ちに開始し、2020年4月29日まで続くと発表しています。
非常事態宣言はこちら
新型コロナウイルス(COVID-19)に関する情報(2020年3月3日)
現時点(2020年3月3日)では、ハワイ州での新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者は報告されていません。
ハワイ州では引き続き住民及び観光客へ感染防止対策への呼び掛けを行っています。
・病気の際は自宅で療養しましょう
・手洗い前に目、鼻、口を触らないようにしましょう
・こまめに20秒以上、石鹸で手を洗いましょう
・咳エチケットを心がけ、風邪のような症状のある方はマスクを着用しましょう
・病気の際は他の人に近寄らないようにしましょう
ハワイ・ツーリズム・オーソリティは、疾病管理予防センター(CDC)およびハワイ州保健局(HDOH)を通じて新型コロナウイルスにおける状況を注視し、安全措置を確保できるよう、あらゆる対策を講じております。
最新情報は以下よりご覧ください。
(写真・文 奥山夏実)
(日刊サン 2020.3.6)