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日本の備長炭で焼く、本格焼き鳥 『鳥久』6月5日から再開

 “串打ち三年、焼き一生”といわれる焼き鳥。日本から取り寄せた備長炭の火を操りながら、ちょっと大ぶりの肉をふっくらジューシーに焼き上げていく−−。 

 ハワイ大学の近く、サウスキングストリートにある『炭火焼き 鳥久』は、本格的な焼き鳥の名店だ。 

 鶏肉はカリフォルニアの地鶏を仕入れ、ささみ、手羽先、ぼんじり、とり背など、さまざまな部位をはじめ、レバーやハツ、砂肝といった内臓やなんこつ、つくねなどがずらりと揃う。 

 塩はハワイアンソルト、タレは鶏がらや昆布、野菜の出汁に醤油や砂糖などを加え、つぎ足しつぎ足し使ってきた自家製。奥行きのある甘辛味で、ローカルのお客さんはこのタレをご飯にかけたいと所望するんだとか。

  創業は2002年、現在の店長である尾畑伸芳さんは店を任されて5年になる。 「串打ち職人は店のベテランで、10年以上仕込みをしてくれています」 

 もも肉ひとつとっても、もも、ひざ、すね肉で構成されているから、切り分け方、串に刺す順番など熟練の技が必要なのだ。 「備長炭は樫の木を高温で焼成した炭です。炭素以外の不純物が少ないので、煙が出にくく、雑味が付きません。遠赤外線効果で、肉の内側の水分や脂にも火が通りやすいので、焼き物には最高の熱源です。炭の並べ方や量は、僕ら焼き職人ならではのこだわりがあり、肉の部位ごとに焼き方のコツも違いがあります」 

 焼き鳥以外にも牛タンやエビ、野菜焼きなどがある。

  鳥久では、メニューを注文する用紙があり、串焼きは1本からオーダーできる。鳥久特製スープの鍋物も人気で、具材は自由に選べ、〆のラーメンも評判。 

 だからロックダウン中もお弁当などのテイクアウトメニューは作らず、好きな串焼きや鍋物の具材などをカスタマイズできる“お好み”注文で、お客を喜ばせていた。 「もともとコロナ前も、お好みテイクアウトに対応していたので、常連さんにはおなじみでした」 

 そしていよいよ、6月5日から店での飲食の再開。 

「保健局のガイドラインに従い、徹底した衛生・安全対策をとりながらの営業です。スタッフの体調管理、消毒やマスクの着用、カウンター席もテーブル席も1/3以下にして、お客さん同士の距離を取ります」 

 閉店時間は早め、当面10 p.m.ラストオーダーとし、ゆくゆくは週末の深夜営業も再開する予定だ。

 「お客さんの笑顔と再会できることが楽しみですね。焼きたてのアツアツを食べていただけることが嬉しいです。ご来店、お待ちしています!」 

(取材・文 奥山夏実)



鳥久

【営業時間】5:00 p.m. –11:00 p.m. (LO 10:00 p.m.)

【電話】(808) 941-7255

【住所】2626 S King St

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