新型コロナウイルスへの感染防止策として、ハワイ州全域に発令されている外出禁止令。レストランの店舗内での飲食も禁止され、一時休業かテイクアウトのみでの営業となっている。

　そんな“おうちごはん”を余儀なくされる中で、自宅での食事を少しでも美味しくと、奮闘を続けるお店がある。

　日本産のお米専門店、『the rice factory』だ。ライスファクトリーは、ハワイで初めての日本産米専門店として、厳選した最高級の日本産米のみを提供。 「お米も生鮮食品」という考えのもと、ストックの玄米は全て冷蔵保存をし、毎日店で精米をしている。7分つき、5分つきなど、お客の好みの精米度合いにも対応し、つきたてで新鮮なお米をハワイでも味わってほしいと尽力。ローカルからも高く支持されている。

　今回の外出禁止令を受け、同店は素早い対策を行った。カカアコにある店では、目印だった藍の暖簾を外した。接触感染を避けるためだ。店内は、３組までの入店とし、対面するお客と店員の間には透明シートを張り、万が一の飛沫感染を防いだ。スタッフは全員、マスク、手袋を着用。高性能な空気清浄機も入れた。 「外食ができない、日本にも帰れないお客様のために、日本人の主食であるお米を、せめて一番美味しい状態で食べていただきたいというのがライスファクトリーの願いです。安全に買い物をしていただくため、お客様の店での滞在時間をなるべく短くできるよう、いつもなら10銘柄ほどあるお米も、人気の“ななつぼし”と“ゆめぴりか”、玄米で食べる自然栽培の“カミアカリ”などの５銘柄に絞り、分つきの精米をお休みさせていただくようにしました。量は５パウンドか10パウンドを選んでいただきます。これでお待たせすることがなくなり、皆様平均２分程度でお買い物を終えて帰られます」

　と、ゼネラルマネージャーの横澤尚一さん。さらにオンラインショッピングを導入し、ハワイ州であれば一律10ドルの送料で配送するサービスを始めた（現時点では5/31まで）。

「お米は５パウンドでも30パウンドでもお好きな量をお求めいただけます。種類も常時10銘柄を揃え、分つきの精米も承ります」

　重いお米は配送料がかさみがちなので、一律10ドルは嬉しい。 「ふりかけや佃煮、梅干しなどのご飯のお供や、醤油やみりんなどの調味料も、選りすぐってラインアップしています。最近はウニやホタテのごちそう感覚の炊き込みご飯の素や、免疫力を高める効果があると言われる甘酒も、特にご好評いただいています」

　お米と一緒に詰め合わせにして、大切な人にプレゼントしたら喜ばれそうだ。 「インターネットが苦手という方は、お米の電話注文もお受けします。美味しいご飯をしっかり食べて免疫力を保ち、どうか健康をお守りください」