ハワイが誇るファインダイニング『ベルニーニ』
６月５日 再開！ 感謝の20％offサービス
日本での知名度があるからだろうか、ハワイの『ベルニーニ』は今まで寡黙だった。メディアの前でも多くを語らず、一線を画していた。だけどローカルの食通も、日本から来る著名人たちも「ハワイでイタリアンを食べるなら、ベルニーニに行くべし」と言わしめてきた。
事実、ナパバレーを代表するプレミアムワイン、KENZOエステートの高級ワインが、ハワイの飲食店の中で一番多く消費されているのがベルニーニなんだとか。
そのハイエンドな店が、コロナ渦でテイクアウトのみの営業となった時、どんな対応をしたのか？
現在のオーナーシェフ、小林俊博さんはこう語る。 「その都度お弁当を買いに外出するのは気の毒だなあと思って、冷凍保存できる煮込みハンバーグとパスタソースを作りました。フォアグラやテリーヌなど、あえて手の込んだ料理ではなく、お子さんでも年配の方でも普通に美味しく召し上がっていただけるものをと。ただし香味野菜をたっぷり使うなど、料理の質は落とさずに冷凍にしたんです」
筆者は偶然、数週間前にこのハンバーグとパスタソースを買い、これぞマンマの味！と感激した。しかもどれも12ドルのお手頃価格。だから多くの人に伝えたいので小誌で紹介しようと、小林さんに取材を申し込んだ。すると小林さんは、
「これは僕たちベルニーニの本道ではないんです。食事をするというのはハレとケがあって、毎日のおうちご飯はケ、ちょっと特別な日の食事はハレ。ベルニーニに来て食べていただくということは、スペシャルなハレならではの、期待と感動がなければならない。テイクアウトは当面続けますが、僕たちの課題はいかに店で楽しみ、喜んでいただけるかなのです」
実直な、シェフとしての本分、気概を見た。
行政のガイドライン以上に健康と安全を徹底、 新たなスペシャリテにも出会える歓び！
「再開が決まって、健康と安全を最優先に営業します。店内は行政のガイドライン以上に徹底して、COVID対策を施しました。空気清浄機を導入し、換気のためのシーリングファンを取り付け、下からもファンを回し、空気の停滞を防ぎます。店内の消毒も頻繁に行い、テーブル席は６フィート離すので、座席数はこれまでの半数以下になります。従業員は全員、毎日体温を測り、マニュアルを決めてこまめに手洗いと消毒をします」
ベルニーニには現在、日本でイタリアンの経験を積んだ日本人シェフが３人もいる。フロアマネージャーも日本人だ。
日本人にとって飲食店をやるというのは、衛生的な環境で安心安全に料理を堪能していただく−−それが“おもてなしの心”の基本。だから小林さんらには、「店をやって行くからには当たり前のこと、という共通概念がある」とも話してくれた。
さて、楽しみなベルニーニのスペシャリテ。ピザ釜で焼いた熱々のピザや、フレッシュなウニのパスタが早く食べたい！ 「サンタバーバラやカリフォルニア、カナダなど、そのとき最も品質の良いウニを使います。ベルニーニではクリームは使わず、ペペロンチーノスタイルでウニのパスタを召し上がっていただいています。ペペロンチーノはシンプルなだけに、ごまかしのないスキルが必要なパスタ料理なんです」
牛ヒレ肉とフォアグラのロッシーニ・ステーキには、芳醇なソースとトリュフが！ 「牛肉は和州牛という、日本の黒毛牛とアンガス牛を掛け合わせたハイブリッドビーフを使用しています。化学飼料を使わず、牧草や穀物だけで育てた健康的な牛で、霜降りのサシと赤身のうまさが絶妙な美味しさですよ」
ロブスターのテリーヌやローカルの野菜のバーニャガウタもお待ちかね。小林さんはフレンチの経験もあるので、新しいメニューにはフレンチイタリアンキュイジーヌも盛り込んでいく予定だという。
「店内での飲食再開にベルニーニを選んでくださったお客様に、６月７日までの３日間、感謝を込めて20％オフのサービスをさせていただきます。２年間有効の20％オフのギフトカードも発売します。今まで通り心を込めて料理をし、おもてなしをする。ベルニーニという空間で、どうぞ安心しておくつろぎください」
（取材・文 奥山夏実）
本日〜６月７日までに来店したお客様の食事代 20％off
本日〜６月７日までにギフトカード購入（$50〜、２年間有効）20％off
【電話】(808) 591−8400
【営業時間】5:00 p.m. – 10:00 p.m. (LO)
【住所】1218 Wimanu St.
