犬は人になつき、猫は家になつく
ハリウッドで2月24日夜、人気歌手、レディー・ガガさんの飼い犬のフレンチブルドッグ3匹の散歩をしていた男性が何者かに拳銃で撃たれて怪我をし、犯人はフレンチブルドッグ2匹を奪い車で逃走したそうです。もう1匹は奪われず無事だったとのこと。ガガさんは行方がわからなくなっている2匹が手元に戻れば、何も質問することなく懸賞金50万ドル、日本円でおよそ5300万円を支払うと発表し、メールで連絡をしてほしいと発信。ロイター通信などによりますと、アメリカでは高値で取り引きされるフレンチブルドッグが狙われる事件が相次いでいるとか。二・三日後に次のニュースが流れました。犬2匹は無事に戻ったそうです。懸賞金の行方ニュースは無しで……。
ところで、犬は人になつき猫は家になつく、と言われています。多忙なガガさんも犬たちへの愛を彼女なりに精一杯注いでいたことかと思われます。
犬の行方不明と聞き、私は、ふとずっと昔の記憶が蘇って来ました。子供達3人が小学生の時に、今は亡き夫がお祭りで、子供達と一緒にヨークシャテリアの赤ちゃんを私へのひと言の相談もなく買ってきて、私は、「いったい誰がその子の面倒をみるの!!」と大声を出して怒ったことがありました。子供達は、自分達が必ず面倒をみるから「おねがい、この犬をうちで飼うのをママもゆるして」と結束して私に懇願してきました。
その当時は夫が家の手伝いをするような風潮もなく、家の事は妻任せが当たり前の時代でした。私は嫁ぎ先の家業の手伝いに子供達の世話にと目の回るような忙しい日々でした。その上に犬!とは、と、頭がカッカとしてしまいました。結局、犬の散歩もシャンプーも食事の世話も、私の負担になってしまいました。
そんなある日、我が家のヨークシャテリアが行方不明に。数週間後、地元のフリーペーパーに子犬を預かっていますと写真が載って、その犬がどうも我が家の問題犬にそっくり。新聞を持ち、預かり主の所を訪ねてみました。
すると、そのヨークシャテリアは私に飛びついてきて顔を私に胸に擦り付けて、目をウルウルさせたのです。私も、思わず抱きしめてあげました。預かり主の女性は、「お母さんが迎えにきてくれて良かったね~」と子犬の頭をなでてくれました。何人かが「私の犬です」と現れたそうですが、不審者を見るようにおびえて抱きつく様なことは無かったので、ヨークシャテリアの売人だと察知して渡さなかったそうなのです。
犬は人になつく、を深く実感した忘れがたい記憶です。
ハワイ留学へ 60代からのユルユラAloha留学 No.100
蒼井 絹子
北海道生まれ。学習院女子短期大学英文科卒業。
1984年「ベルーシの涙は、スニーカーブルース」が、NHK北海道ラジオ創作ドラマで採用
1987~89年 3人の小学生の子供達を連れて渡米。シアトルのグリッフィンカレッジに 留学・卒業。シアトル日本語放送局にて番組を担当
1994年 北海道にて、陶芸工房【G-club】を開設
1997~2001年 北の生活産業デザインコンペにて入選・入賞
2002年 財団法人中小企業総合研究機構会長賞を「マグネット・アート」で受賞
2003年 東京に工房・オフィスを開設
2011年 日本旅行作家協会入会。東京都TASKものづくりコンテストにて奨励賞を受賞
2012年 東京都美術館「東京展」にて「マグネットアート」入選
2014年7月7日より、ハワイマッサージアカデミーへM-1(技術取得ビザ)にて留学
2015年1月17日 同校卒業
2020年12月 著書「人生の“サバティカル”留学」を上梓