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アラ古希からのユルユラAlohaマインド

【アラ古希からのユルユラAlohaマインド】個展、「羽卵晩生(はらんばんじょう)」

 今年の1010日から15日にマグネットアートの個展を浅草のギャラリーで行いました。個展期間中には何人もの外国の方達もご来廊。20年近く前の個展の時は友人の国立の画廊でした。友人達との再会の場に近かったのですが、今回は、画廊のオーナーが素敵なDMも作ってくださり、30年以上一人で取組んできましたマグネットアートの本格的なお披露目個展。【美術の駅】というユーチューブにもアップしていただけました。インタビューはほとんど原稿を読みつつでしたが……

 DMのタイトル、“HA RAN BAN JOU”には、悩みは知恵になる。悲しみは優しさになる。幸福は忍耐という大地に咲く花。生きていく道のりが、HARANBANJYOUであるならば、創作にはこんな思いで向き合ってきました。皆さまも私も、その歩みの先には、卵の殻を破り、ふわふわ羽を羽ばたかせる幸福のひと時が生まれてくるものと信じています。個展「羽卵晩生」どうぞご高覧をお願い申し上げます。
と、記しました。

 タイトルに出来るだけ合わせられる素材として、繭と羽根をふんだんに使ってみました。コラージュ・アートは貼り付けて作られていくので明確な作者のイメージで仕上がります。でも、

もし、右のモノを左に移したいと思っても貼り付けた後には動かすことが出来ません。しかし、ここでマグネットと鉄を使えば、位置を後で取り換えることもできます。そして、一つのベースを作れば、また次には、全く違うアートを演出することも可能です。

 日本の室内空間は一般的には大きくはないので、繰り返しイメージチェンジが可能なアートがあると素敵、と私は思ったのです。数年ほど前に「マグネットアートで遊ぼう」というブログを続けながら、その都度「この時に使える小さなマグネットがあったらいいな」とか、「鉄のフレームも百均ショップで誕生したらいいなあ」と、書き続けていましたら100円ショップにマグネットコーナーが誕生しました。

 まだまだ、マグネットと鉄を使ったアートは、ほとんど知らない世界かもしれません。しかし、塗り絵よりとても簡単に自己表現ができ満足感が得られます。私の発想で生まれましたマグネットアートが何時か世界へ羽ばたいて行ってくれたらいいな~との願いを込めて、小さな繭の卵型から、妖精の羽を羽ばたかせられますような夢を抱き、73歳の私は今回の「羽卵晩生」展にチャレンジしてみました。

  これからの人生へ アラ古希からのユルユラAlohaマインド No.132

蒼井 絹子

北海道生まれ。学習院女子短期大学英文科卒業。 

1984年「ベルーシの涙は、スニーカーブルース」が、NHK北海道ラジオ創作ドラマで採用 

1987~89年 3人の小学生の子供達を連れて渡米。シアトルのグリッフィンカレッジに 留学・卒業。シアトル日本語放送局にて番組を担当 

1994年 北海道にて、陶芸工房【G-club】を開設 

1997~2001年 北の生活産業デザインコンペにて入選・入賞 

2002年 財団法人中小企業総合研究機構会長賞を「マグネット・アート」で受賞 

2003年 東京に工房・オフィスを開設 

2011年 日本旅行作家協会入会。東京都TASKものづくりコンテストにて奨励賞を受賞 

2012年 東京都美術館「東京展」にて「マグネットアート」入選 

2014年7月7日より、ハワイマッサージアカデミーへM-1(技術取得ビザ)にて留学 

2015年1月17日 同校卒業 

2020年12月 著書「人生の“サバティカル”留学」を上梓

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