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とどけMahalo! アメリカ本土便り

ウイスコンシンで独り言 ミルウォーキー

 私が今住んでいるウイスコンシン州で一番大きい都市、ミルウォーキーへ先日、行ってきました。ミルウォーキーは自分の住む所から約200キロで、高速で約2時間、あっという間で着いてしまいます。

 

意外と静かだったダウンタウン

 州で一番大きな町へ出かけて行ったので、交通量など多くなることを予想していたのに、街中に入ると、意外や意外、交通量が少ないのです。自分達はミルウォーキーの目抜き通りの、ウイスコンシン通りを歩いてみましたが、駐車場はガラガラ、かってはモールや商業で賑わってであろう建物がガランと空っぽになってます。どうやら、銀行など金融業や大手の保険会社などのビジネスは郊外へ移転しまったようです。それに、近年のアマゾンの盛況ぶりや、このコロナ禍がこの中心街をさらに寂しくさせているようです。ちょっと立ち止まって、立ち寄りたいお店もなく残念な気がしました。

 

路面電車で歴史地区へ

 ミルウォーキーには約3キロほどの路面電車が町の南北に走っています。電車は小ぎれいで、定刻通り、平日の昼間は15分間隔でやってきます。そしてこれが何と無料で、この街中を自転車が走るように、ゆっくり走行する電車に乗りながら、ホノルルのことを思いました。ホノルルと同様、ここミルウォーキーでも多分、この路面電車を建設するに当たっては賛否両論いろいろ議論があったと思われますが、街中への車両乗り入れを制限できるし、車の走行が減れば、環境にもいいはずです。いろいろな意見があっても、こうして電車を運行できたこの町に拍手したい気持ちになりました。

 かつてイタリア移民が住んでいたと言われる、歴史地区へこの電車ででかけました。この歴史地区には市場があり、魚介類の販売、ワインやチーズの販売やタイ料理、エジプト料理などいろいろな食べ物が食べられ楽しい所で、観光客や地元の人達で賑わっていました。シアトルにある公共市場のような規模はないですが、この土地の生活感が味わえる所です。

 

バスケットボールのバックス

 今年初め、ミルウォーキーバックスは全米バスケットボール選手権を制しました。これは何と50年ぶりの快挙でした。久しぶりの快挙に町は酔い、比較的静かなミルウォーキーのバスケットボール会場は連日大入り満員だったようで、少し元気のなかったこの町に活気をもたらしました。その余韻を残してか、今秋のシーズン初めに連日バックスの地元の試合は大入り満員のようで、一年通しての入場パスも初めて、売り切れとなったそうです。プロ野球でもブリューアーズがここの所元気です。こうしたチームの活躍はこの町に活気を戻してくれるはずです。自分もこうした地元のチームの動向に注目し、応援していきたいです。

 

とどけMahalo! アメリカ本土便り No.113

大井貞二(おおいさだじ)

1988年にハワイに移住。地元の私立校で日本語を教える。その後、ハワイ大学大学院を経て、ハワイパシフック大学(HPU)にて世界中からやってくる学生に日本語を教え、最近退職。現在アメリカ本土に居住。

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