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とどけMahalo! アメリカ本土便り

ウイスコンシンで独り言 Facebookに思うこと

ウイスコンシンで独り言 Facebookに思うこと

 ある日、Facebookを見ていたら、自分の友人が減っているのに気が付いた。一瞬、誰だろう? と思ったが、そのことをあまり考えないようにしたが、それでも数人ほどはすぐ思い当たった。そのうちの二人は支持政党なんかが違い、過去に何回かそのことで口論のようなことをしたことがある。ひょっとすると自分のFacebookに載せたことが癇に障ったのかもしれないが、そうではなくて、このコロナ渦で何かの大きな生活の変化があったのかもしれない。近況をやり取りして繋がっていたいと思っていたが、残念な気もする。

 

人とは繋がっていたいけど

 ハワイで日本語教師をしていて、教えた学生と卒業後でも近況を知り、いつまでもつながっていたいと昔の学生とFacebookで友達になったが、卒業して時間がたち、就職、転居、結婚、子育てや、転職などで環境が変わったり、興味や関心事が変わったりして、ほとんど投稿がなくなり、自分の載せた写真などにも反応がなく、ある日気が付くとその人の存在すら忘れてしまっていることがある。それとFacebookの友人のなかには、何らかの社会に対して不満があったり、何か健康を損ねているのか、ある病気の情報とかちょっと薄気味悪い写真や動画ばかり載せたり、極端な政治思想を連日掲載するので同調できない人もいる。 

 

Facebookで感じたこと 

 このFacebookを通して友人の近況などを知ることは楽しいが、掲載の際にはある礼儀があるように思うようになった。一つには政治信条などは人それぞれなので、避けた方がいいこと。仮にするにしても軽く、簡単にして置き、そのことで議論しないこと。議論しても、議論が平行線をたどり、後味が悪くなるだけ。それなら、初めから議論を吹っ掛けたりせず、仮に吹っ掛けられても取り合わないことだと思う。 

 Facebookも一種の社交場なので、投稿した相手に興味を示し、同調してあげることだと思う。特に誕生日とか就職、何かの記念日などは一緒に喜んであげ、不幸なことがあった時には無関心を装わない。 

 自分の場合、Facebookで自分の投稿に反応してくれる人はごく一部だけど、その人達が自分にとっては有難い存在。特に、友人の友人などで会ったこともない人とこのFacebookでつながって、その人の興味のあることや、日常些細なことなどでいろいろやり取りできるのは楽しい。親しかった人が段々何も載せなくなり、少しづつ疎遠になって、気が付いた時には自分のFacebookから消え去っていることも。 

 このFacebookを通して、人との関係は絶えず変化していると感じる。今いる友人を大切に、昔友人だったからといって、その関係は不変ではない。何かFacebookの世界から実社会が見えてくる気がする。

とどけMahalo! アメリカ本土便り No.82

大井貞二(おおいさだじ)

1988年にハワイに移住。地元の私立校で日本語を教える。その後、ハワイ大学大学院を経て、ハワイパシフック大学(HPU)にて世界中からやってくる学生に日本語を教え、最近退職。現在アメリカ本土に居住。

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