ひじの痛み
「痛い!」。突然、かって経験したことのないひじの痛みを10年ほど前に感じました。車の運転中にハンドルを回す時に感じたのです。そのほか、どうやら腕を上げた時とかひじをある角度に曲げた時に痛むようです。激痛ではないですが、嫌な感じの痛みでした。いつまでたっても痛みは治まらないので、医者に行きましたが、お医者さんは何も聞きも調べもせず、マッサージでも行ったらとか、ひどければ手術っていう方法もあると言われただけでした。
ハリ治療
それでハリ治療が効くのではとハリ治療へ行ってみました。自分は何とか正確にいつから、どの箇所でどのような痛みか説明しようとしたのですが、その治療院の先生は全くそういったことに耳を傾けないで、「治してみせます」とだけ言って、電気針、お灸、温熱療法などいろいろの全身治療を始めました。
確かにハリ治療では体のゆがみとか痛む箇所以外に注意を払うことが大切とは思いましたが、これは効果がないと直感でそう思いました。先生からは何回か通うことをすすめられ、たくさんの漢方薬を処方されましたが、何のための漢方薬かは全く説明されませんでした。それで、ここも一度行ったきりやめました。
雑然としていた自分の机
日実はその頃、自分の職場の机は整頓されていず、コンピュータのモニターも今のように平ぺったくなく、場所をとるので、本棚の上に置いていました。その結果自分の目より高い位置にコンピュータを置き、マウスは散らかった机の上のおけず、机の隣の家具の上に置いていたので、マウスを動かす度に腕を上げ、無理な姿勢をしていました。ひじが痛むので、マウスの位置を変えなくてはいけません。それで散らかった机を整理して、マウスの位置を変えました。そうすると…魔法にでもかかったように、あの電気ショックのような不快なひじの痛みがなくなりました。
まさか、マウスの位置を変えるという、こんな簡単なことが原因だったのでしょうか? そんなこともあって、その後はなるべく机の上は整理整頓に努めました。
教訓
当たり前かもしれませんが、コンピュータを長く見る場合、コンピュータのモニターを目より低くし、目とか首に負担にならないいのがいいと思ます。それとキーボードとかマウスもなるべく自然な姿勢で使えるようにすべきです。このコロナ禍で在宅勤務になったり、以前にもましてコンピュータ頼りの生活になっているかもしれませんが、なるべく自分の姿勢に注意を払い、自分の体にあった椅子を選び、椅子の高さも気を配り、無理な姿勢にならないよう気を配らなくてはと思います。
「そんなこと当たり前」と思われる方もおられるでしょうが、急いでいたり、何かに夢中になっていて、ついそんな当たり前のことを忘れることがあります。自分のようにある日突然、体の一部に変調をきたさないことを皆様にはお祈りいたします。
とどけMahalo! アメリカ本土便り No.103
大井貞二(おおいさだじ)
1988年にハワイに移住。地元の私立校で日本語を教える。その後、ハワイ大学大学院を経て、ハワイパシフック大学(HPU)にて世界中からやってくる学生に日本語を教え、最近退職。現在アメリカ本土に居住。
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