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デジタル版・新聞

コラム マスコミ系働き女子のひとりごと

『STAY HOME』に感謝して…

 1年前は新元号「令和」に改元され、祝賀ムードに包まれていた日本…。今年のGWは、新型コロナのための「緊急事態宣言」が発令される中、パソコンの画面越しに顔を見せる「オンライン帰省」が奨励され、私も家の自転車圏内で、静かに過ごしています。

 

行動スタイルも変化

 毎年GWには故郷への帰省ラッシュや大渋滞が風物詩ですが、新型コロナの影響で今年の新幹線の乗車率は昨年比で10%以下とか。テレビでも道行く人がいないガラガラの新宿や渋谷の交差点が映し出され、日本人の生活様式がまさに一変しています。

 私も通勤電車を避けるため、会社の勤務は在宅ワークに移行。今まで使ったことのないWeb会議システム「Zoom」で、同僚と打ち合わせし、娘の学校でも4月半ばよりオンライン授業が始まりました。さらに娘の家庭教師も、大学生の先生側からの希望で、家に来てもらうスタイルから「Zoom」を使っての遠隔レッスンとなりました。

家族で巣ごもり生活

 50代半ばの“超アナログ”記者の夫も、「Zoom」や電話でスポーツ選手へ突撃取材を敢行するなど、家族で完全な「巣ごもり生活」に突入しています。

 生活用品も“三密”を避けて、なるべくネットスーパーを利用しています。これは近所の西友が店頭から商品をピックアップし自宅まで届けてくれるサービスです。さらに、ネイルサロンが休業中のため、アマゾンで爪に貼るジェルシールをポチ。シャンプーがなくなったので、シャンプーをポチ。普段は100円ショップで購入する排水口用のゴミ袋をネットで注文しようとして、はたと思いとどまりました。

うわさの布製マスク「アベノマスク」が我が家に届きました! まだ全体の3%にしか配達されていない貴重な存在とか

STAY HOMEできる理由

 宅配便の配達網が発達している今の日本は、夜の7時過ぎにアマゾンで注文した商品が翌日朝10時には家のポストに届く世界です。ただ、不要不急の「STAY HOME」の生活ができるのもライフラインや宅配網を守ってくれる方々がいるおかげ。配達員の方はもちろん、透明の防護壁を隔てレジを打つスーパーやコンビニの店員さん、流通に携わる方…。さらに私の会社でも営業部門は在宅ワークができても、編集に関わる部門は出社勤務を続けています。

 新型コロナの最前線で、命を懸けて闘っている医療関係の方々は言うまでもなく、人との接触を減らす「STAY HOME」が実現できるのも社会を守ってくれているエッセンシャルワーカーの方々のおかげです。感謝の言葉しかありません。

 「日刊サン」もハワイの日本人社会に欠かせないメディアとして、存在感を光らせています。大変な状況下で新聞発行を続けるスタッフの方には、ただ頭が下がります。

近所で純白の花をつける「ユキヤナギ」。今まで見過ごしていた風景です

明日へ手がかりを

 最近の休日は娘と家の近所の遊歩道を散歩するのが楽しみです。色鮮やかなツツジにハナミズキ、パンジーにラベンダー…と初夏を迎える日本にはたくさんの花が咲き誇っています。同じ道を何度も歩くうち、今の季節に咲く花を娘と覚え、忙しく日々が過ぎるだけだった例年にない気づきを感じています。遠くの景色ばかりに憧れ、せかせかと追い立てられてきた自分を振り返っています。

 不安も多い自粛生活ですが、自分の心持ちを整え、地球や大切な人がよりよい明日に向かう手がかりを見つける時間…最近はそう考え希望をつないでいます。

竹下聖(たけしたひじり)

東京生まれ。大学卒業後、東京の某新聞社でスポーツ記者、広告営業として15年間勤務後、2012年〜2014年末まで約3年間ハワイに滞在。帰国後は2016年より、大手町のマスコミ系企業に勤務。趣味はヨガと銭湯巡り。夫と中学生の娘、トイプードルと都内在住。

(日刊サン 2020.5.8)

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