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デジタル版・新聞

コラム 来夏の映画観ようよ

未知との遭遇

 「UFO(未確認飛行物体)及びUAP(未確認航空現象)の情報開示請求…?」。

 先日、連邦議会議事堂襲撃というショッキングな事件を経てバイデン新政権が誕生した裏で、トランプ前大統領がこんな置き土産をしていったらしい。

 

 1970年代。メキシコのソノラ砂漠には第二次世界大戦中に消息を絶った戦闘機が、モンゴルのゴビ砂漠には遭難した大型船が突如出現するという不可解な事象が起こる。いずれも搭乗員はおらず、数十年前のものとは思えない状態の良さだった。さらに、インディアナ州と、隣接するオハイオ州で相次いで眩い光を放つ未確認飛行物体が目撃される。偶然にも現場に遭遇した三児の父であるロイは興奮し、取り憑かれたようにその正体を探ろうとして会社をクビになり、遂には家族にも愛想を尽かされてしまう。

 

 ロサンゼルスの戦い、ロズウェル事件、エリア51と聞いてワクワクしてしまうUFO愛好家としては、こうであって欲しい!という夢の詰まった、原点に立ち返る作品。主人公ロイの父親としては大人げないと非難されてしまう振る舞いも、こんな神秘的な体験をしてしまっては無理もない。観る人のスタンスで評価は極端に分かれるだろうが、親子三世代、オレンジ色に輝く飛行物体を見ている身としては抵抗なく受け入れられる内容だった。また、ヒマラヤ山脈麓のインドのダラムサラという地名が登場するが、その近く出身だというガイドに冗談半分でUFOを見たことがあるかと聞いたら、良く見ますよ、と答えが返ってきたのを思い出した。

 ちなみに、本作で重要な場所デビルスタワーは岩ではなく、かつて繁殖していた巨木の切り株の化石だ、というトンデモ説を最近知った。が、地動説が異端とされた時代もあったことを顧みると、あながち絵空事と片付けられないのではー。

 

 肝心の情報開示については、重要部分は黒塗りされお茶を濁されると踏んでいる。未知との遭遇が実際にあったかどうか。真実は明かされないままの方が夢があっていいのかも知れない。

●加西 来夏 (かさい らいか)

映画は年間100本以上視聴、訪問国は39ヵ国~の旅する映画ラヴァー/未確認飛行物体=宇宙人の乗り物でなく某国の高性能戦闘機だという主張もあり、それはそれで、1942年(ロサンゼルスの戦い)当時にそんな高度な技術が存在したなんて凄すぎますよね。

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