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【年金|国籍よろず相談】待ちに待ったWEP誤適用是正の還付金!!(その1)
WEPの誤適用を受けていた方から、SSAから“IMPORTANT-PLEASE READ CAREFULLY”というタイトルで手紙が届いたと連絡を頂きました。
これは2022年7月国民年金に対するWEP誤適用の是正が公表されたことに伴うSSAの対応です。これまで老齢基礎年金(国民年金)に対してWEPが誤適用され、その結果、年金額が不当に減額を受けてこられた受給者の皆さんに対して過去に遡り誤適用分の年金額を算定する為の情報提供を求めるものです。
1.手紙の内容は以下の通りです。
「ソーシャルセキュリティー(SS)の年金額に影響のある最近の決定についてのお知らせです。SSAはJapan’s National Pension(JNP) に対してもはやWEPの対象としません。JNPは居住に基づくもので、勤労に基づくものではありません。SSAはたとえあなたがJNPを受給されていても、Employee’s Pension Insurance(EPI) を受給していれば WEP の適用を継続します。SSAはJNPの受給記録を見直します。もし、あなたがJNPを受給していたら、SSAは米国年金への影響を判断するため、これらの JNP の支払額を WEP の計算から除外します。同封のForm SSA-308 を記入し、可能なら最初の年金受給通知書(コピー可)と一緒に同封の封筒に入れて返送してください。SSAは1987年12月か減額された最初の月のいずれか遅い時点まで遡って年金額を調整し、支払われるべき追加の給付を行います」
2.JNPの定義を説明します。 日本の年金制度はすべての加入者に共通する国民年金(Basic Pension基礎年金、老齢基礎年金とも呼ばれる)の1階部分と厚生年金(Employee’s Pension Insurance 老齢厚生年金とも呼ばれる)の2階部分で構成されています。厚生年金受給者は、1階部分の国民年金と2階部分の厚生年金を受給します。この1階部分の国民年金もWEP適用外であることが確認されました。厚生年金受給者が受給する1階部分の国民年金もWEP適用外です。ですから今回還付金の受給対象者は国民年金の受給者だけでなく厚生年金の受給者もその対象です。
3.WEPの減額金額は毎年発表される最大減額月額(2023年$557.50)か日本の老齢厚生年金月額の半分かいずれか低い金額です。通常は、SSAのウエブサイトの“WEP Calculator”にアクセスすれば減額金額をチェックできます。
市川俊治
民間企業勤務後、外務省改革の一環として始まった領事シニアボランティア制度の第1期生としてNY更にSF総領事館に合計6年間勤務。その官と民の経験・知識を基に海外在住者の年金・国籍・老後の日本帰国の問題のアドバイスを行っている。
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