続ホノルルの市バス
ワイキキに2か月半アパートを借りて、ホノルルの町をバスであちこち移動しました。ワイキキからバスの乗客はアラモアナショッピングセンターやダウンタウン方面の西側へ向かう人がほとんどで、バスは混雑することが多く、ゆっくりバス停ごとに乗客を乗せて移動します。ところがそれと逆方向のダイアモンドヘッド方面への乗客は比較的少なく、動物園前から左折しカパフル通り、すぐパキ・アベニューに入りカピオラニ・コミュニテイ・カレッジー(KCC)やダイヤモンドヘッド登山口に向かい、カハラモールからハワイカイ、そしてシーライフパークまで行く23番路線バスも時々利用しました。
ホノルルの23番路線バス
23番路線バスはカハラモールに行くのに便利で、ワイキキから離れるに従いバス停も、バスの利用者も少なくなるのでバスも結構速度を速めます。それと動物園に沿ってKCCに向かう道は高層建築が突然なくなり、ちょっとしゃれたお店が通りに並び、一軒家の落ち着いた住宅地が続きます。ダイヤモンドヘッド登山口へと続くふもとにはトレイルがあり、このトレイルに沿って散策が楽しめます。このトレイルといい、この辺りの高い建物のない一軒家ばかりの家々が並ぶ住宅地を見るとワイキキとはかなり違った雰囲気がします。ワイキキのように多くの空間を有効活用しようと高層建築が立ち並び、交通量の多くて車がなかなか動かない地域から、急にバスの動きが速くなり、高いビルも無くなると何となくほっとした解放感を持ちました。たまには用がなくても来てみたくなるバス路線です。
カハラモール行きの2L路線バス
ハワイ滞在中のある日、ワイキキでカハラモール行きのバスを待っていたら、2Lというバスがやってきて行先の表示がカハラモール行となっています。まさか2番バスがカハラ方面に行くとは驚きましたが、これはカハラの住宅地を通りカハラモールまで行くバスでした。たぶんこのバスはカハラの住民の意向に沿ったバスなのでしょう。ただこの路線バスは一時間に2本、昼間だけ運行されています。ワイキキからカハラ地区やカハラモールに行きたい人には、あっと言う間に行ける有難い路線バスでした。
バスの優先席
ホノルル滞在中、時々混雑したバスを利用することがありましたが、中年と思われる人から席を譲られることがありました。そんな時は素直に相手の好意を受け入れるようにしていましたが、6年前のハワイ住民だった頃なら受け入れられなかったような気がしました。今では私が優先席に座ってても何も言われないでしょうし、そうした席を譲ってもくれます。ありがたいような、ちょっと寂しいような気持ちになります。
概ね私が利用したバスでは「われ先に」とバスに乗車する人は少なく、みんな行儀がよかったので、ホノルル滞在中に気持ちのいいバス利用ができました。
とどけMahalo! アメリカ本土便り No.151
大井貞二(おおいさだじ)
1988年にハワイに移住。地元の私立校で日本語を教える。その後、ハワイ大学大学院を経て、ハワイパシフック大学(HPU)にて世界中からやってくる学生に日本語を教え、最近退職。現在アメリカ本土に居住。
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