オアフ島では大抵のスーパーで販売されている「Mikawaya Mochi Ice Cream」。ハワイの暑い気候ともマッチするし、ずっと前から好きだったけれど、その発祥や歴史に興味を持ったのは、岐阜県に住む私の友人がミカワヤの創業者一家の親戚である、という話を聞いてからだった。

和菓子店「ミカワヤ」は、1910年、名古屋からロサンゼルスに移住したコウロク・ハシモトさんと妻のハルさんがロサンゼルスのリトルトーキョーで創業した。1958年にコウロクさんが亡くなった後は、娘のフランシスさんがCEOに就任、ミカワヤの経営を拡大した。中でも1990年代前半に売り出された甘い餅に包まれたアイスクリーム「Mochi Ice Cream」は大ヒットし、全米の大手スーパーで販売されるようになった。2012年にフランシスさんが亡くなり、その後、フランシスさんの夫のジョエル・フリードマンさんがCEOとしてミカワヤの経営を続けたが、数年後、ジョエルさんはセンチュリー・パーク・キャピタル・パートナーズという投資会社に経営権を売却。このことは、ロサンゼルス・タイムズなどでニュースとして取り上げられた。