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【ちょっと役立つ 日本の新製品】暑い日に役立つ? 日陰マップ
以前、カーナビやGoogleマップなどが出現した時、地図情報と位置情報を容易に見ることが出来ることに大変驚いたものですが、あっという間に、3次元画像情報が加わり、街筋の建物や街角情報も手に取るように見られるようになりました。精度、更新などの問題もありますが、今や、生活に欠かせない存在になっています。
さらにこれらを基盤にして、新しい機能が考えられてきています。その一つが、近頃の猛暑対策として出現した『日陰マップ」機能で、地図上に日陰情報を表示するものです。提供はナビタイムジャパン社(東京)です。
『日陰マップ」では、スマホに表示した地図上の「日陰」アイコンをタップすると、現在時刻の日陰情報を、地図情報に重ねて表示します。街筋に面した建物や木々などの遮蔽物の形状や高さなどの情報を保持しており、日毎の時刻別の太陽高度と方位情報から、日陰部分をその都度算出して、リアルタイムで地図上に描画し、分かりやすい日陰情報を提供するのです。これによって、夏には散歩ルートやウォーキング、ジョギングのコースを確認したり、冬は日当たりの多い路を選ぶこともできそうです。
また、最近はソーラーパネル付きの携帯機器なども増えてきましたので、故意に日当たりの良いルートを確認することも可能です。図は、東京表参道の駅付近の日陰情報が、午前10時、午後2時、午後5時で時事刻々、変化する様子を示しています。元々の地図情報が、空からの俯瞰ベースだけなのか、道路ベースなのか、360度の回転図などもあるのか、色々と不明な点があります。
Android OSで提供されており、iOS対応も8月中には可能になるという話です。日本全国に対応し、無料で利用できるそうですが、天候情報がいかに反映されるのかは不明です。いずれ、雨の降水情報なども加味され、「雨宿りマップ」なども出てきそうな感じです。
また、現時点でのスナップショットだけなのか、時刻を指定して、過去そして未来の日影情報が得られるのかどうか、技術的な興味があります。しかし、もしスナップショットだけなら、やはり最終ルートはその個人個人の地理的知識(街筋と建物など)と、以前の経験、天候的判断によって決まると思われます。もちろん、日陰マップは助けにはなると思われますが。
No.322
となりのおじさん
在米35年。生活に密着した科学技術の最新応用に興味を持つ。コラムへのコメントは、 [email protected]まで
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