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ちょっと役立つ 日本の新製品

【ちょっと役立つ 日本の新製品】書きやすさを極めたシャープペンシル

 今回は、筆記用具としてポピュラーなシャープペンシルの新モデルを2種、紹介します。

 ひとつは三菱鉛筆(株)の製品で、ずっと同じ太さで書けるシャープペンシル「アドバンス」。もうひとつは、重量や銃身をカスタマイズして持ちやすく書きやすくした「ドクターグリップCL:プレイバランス」というパイロット(社)の商品です。両者とも長年の人気シリーズ中での最新モデルです。

 まず、長時間書き続けてもずっと同じ濃さ、太さの文字が書ける「アドバンス」です。芯の太さは、0.3ミリと0.5ミリがあり、書くたびに芯を回転させる自動芯回転機構によって、芯の先端が偏って減ることがなく、均一な描線で、はっきりとした文字を書くことができるものです。

画像:三菱鉛筆のウエブサイトより

 芯を回転させるモデルは他にもありますが、このモデルは他より2倍の速さで芯が回転するようになっています。先端部品の口金には、精巧に加工した金属パーツが使われており、振動が抑制されて、筆記に安定感を持たせます。また、芯先を先端パイプから出さなくても、スライドパイプという仕組みにより筆記を続けられ、筆記時の芯折れも防ぐのだそうです。滑らかな握り心地にするために低重心設計で、グリップに孔がパンチされています。カラーバリエも豊富で、価格は通常モデルが605円、アップグレードモデルが1100円。

 一方、パイロットの「ドクターグリップ」は、握りやすさを追求した結果、太い軸径と弾力性のあるラバーグリップを特徴としています。シリーズにはボールペンや多機能筆記具なども含まれますが、この商品の特長は、重量と素材の異なる2種類の付属の「内グリップ」を組み替えることで、好みの重さと重心バランスにカスタマイズすることができます。シリコンもしくは金属で出来た内グリップがそれぞれ3種類あり、自由に組み替えられます。重量は19.6グラムから27.4グラム。先端からの重心位置は、54.9ミリから62.6ミリの間で調整できるようになっているそうです。重量と重心バランスは8通りの組み合わせが可能です。芯径は、0.3ミリと0.5ミリがあり、ペンを振るだけで、芯が繰り出てくる「フレフレ機構」がついています。

画像:パイロット社のウエブサイトより

 中の構造が透けて見える「クリアーカラー」で、外グリップも透け感があり、組み替えた内グリップを確認しやすくなっています。モスグリーン、レッド、ネイビー、ブラックとノンカラーがあります。価格は770円。

 両者とも、手にピッタリとフィットし、イライラすることなく、スムーズに文字を書き続けることが出来そうです。

No.319

となりのおじさん

在米35年。生活に密着した科学技術の最新応用に興味を持つ。コラムへのコメントは、 [email protected]まで

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