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ちょっと役立つ 日本の新製品

ありそうでなかった、 ふりかけて食べる高級料亭の“粉醤油”

ありそうでなかった、 ふりかけて食べる高級料亭の“粉醤油”

 コロナウイルスの所為でスポーツや芸能・文化イベント類が自粛ムードで世の中が大騒ぎで、外食なども控えるようになっています。必然的に在宅者が増え、食材を多めに仕入れて家族のために料理することが増えたことでしょう。

 

 今回紹介するのは、和食には付き物の「醤油」です。京都の老舗料亭「下鴨茶寮」が粉末状にした革新的な商品「粉醤油」を作ったのです。

 日本料理の真髄である京懐石で、液体の醤油をかけてしまうとペチャッとする揚げ物(天ぷら)などに、塩みたいにパパッと振りかけられる醤油があれば、もっと美味しく食べられるんじゃないかと発想したのだそうです。

 

 香川の醤油蔵「かめびし屋」と協力して、3年ものの醤油を瞬間フリーズドライにして、同じくフリーズドライのゆず皮を加えたのが「料亭の粉醤油」です。爽やかなゆずの風味とピリリとした醤油味が、料理の味をより引き立たせます。

 京料理の基本は旬の食材を生かすものですから、この粉醤油は、「醤油は液体」という概念を覆す斬新な調味料とも言えます。

 下鴨神社や皇室とも縁があるらしく、容器にもこだわっており、茶道の柄杓でスムーズに振りかけられます。「伝統と革新」の老舗のおもてなしを味わってほしいとのことです。

No.259

画像:下鴨茶寮のウエブサイトより

となりのおじさん

在米35年。生活に密着した科学技術の最新応用に興味を持つ。コラムへのコメントは、 [email protected]まで

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