マンハッタンは小さな島。西から東へ移動するのに約30分。距離にしてたったの4キロほどで島を横切れてしまう。
気分転換したいとき、わたしは決まって街の隅々を歩くクセがある。そのとき、どのような気分転換がしたいかによって場所を直感で決めて歩きはじめる。ときには、自宅から南へとくだりダウンタウンへ。ときには、地下鉄にのりセントラルパークまで行き、東西を横切ってみる。
昨日、「数時間歩こう」とふと思い立ち、まずは地下鉄でアッパーウエストと呼ばれるセントラルパークから西の地域へと向かった。そこからセントラルパークを突き抜けて東側へと移動。その間、セントラルパークで読書をしてくつろぐ人、ベンチに座ってぼ〜っとしている人、子どもとお散歩している人、仕事の電話をしている人、さまざまな人たちがそれぞれの時間を過ごしている。
セントラルパークを出て歩いていくとメトロポリタン美術館の入り口では巨大な彫刻の取り替えをおこなっている。ふだんは見れない光景。思いがけず出逢えるこんな瞬間がたまらなく好きだ。
普段、自転車で移動していると背後から猛スピードで押し寄せるイエローキャブやパトカーやら、その勢いに押されて景色を楽しむ余裕など一切ない。安全を保つのに一生懸命。目的地へとまっしぐらだ。しかし、徒歩での街探索はじぶんのペースでゆっくりとエネルギーを感じながら時間を堪能できる余裕がある。
自分のスピード感を変えてみると、目の前の現実も変わっていく。
知らず知らずの間に、まわりの面白い出来事にも目を留めることなく一生懸命前ばかり観て走ってはいないだろうか。と、歩きながら、ふと自分の人生を思い返してみた。
時には、ゆっくり歩いてまわりで起きている些細なできごとに関心を向けてみるのも悪くない。前ばかり観て一生懸命に進んでいていも、せっかくまわりに用意されている素敵なできごとを見逃していてはもったいないな。肩の力を抜いて、リラックス。
西から東へ。東から西へと往復したマンハッタン散歩。自分のペースでじっくりと大地をかみしめ「今、この瞬間」を大いに味わう。これからもそんな人生を堪能したいと思った。
私の旅ストーリー
大森 千寿
NY在住。香川県高松市生まれ。アーティスト・作家・アートセラピスト・米国NLP協会認定マスタープラクティショナー・現代レイキマスター。NY・ハワイ・日本の3箇所にアートスタジオを構え活動。著書に、amazon電子書籍「ハワイに不動産を購入して人生10倍楽しむ方法」「ハワイで聞いた! 32通りの生き方(第一弾)」「人生の冒険」がある。NYで新しい扉を開く2日間プログラムやニューヨーカーと行く穴場ツアー、アート最前線ガイドなど開催中。 www.chizuomori.com ameblo.jp/adamwestonart
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