ニューヨーカー憩いの島と奇跡
奇跡のようなことはあっという間に起きるんだ。そう実感した出来事が最近あった。
朝、目がさめていつものように瞑想を行ったあと、無性に海を観たくなった。瀬戸内の海の近くで育ったわたしはふと海に会いたくなることが年に数回ある。その日は、海を観るだけでなく、星空も一緒に観たいと想像が膨らんだ。
もう、何年満天の星を観ていないだろうか。コロナで街から明かりが消えた去年は、マンハッタンでも星が観えていた。それでも「満天の星」とは程遠い世界だ。生まれ育った香川でむかし観ていた星空。いつも夜、天を仰いだらあたりまえのようにそこに存在していた無限の星たちは、大都会マンハッタンでは姿を見せてくれない。
海と星空。風が頬にあたって心地のいい空気。
そんな想像をして、いつものようにアート創作のため、スタジオに向かった。しばらくすると、夫アダムがわたしのスタジオにやってきて「もし今から出かけるとしたら行ける?」と興奮気味に聞いてきた。よく訊いてみると、なんと今から島へ行こうというのだ。仲良しの夫婦がちょうど島でバケーションを送っていて、予定よりもはやく1部屋空いたから私たちを誘ってくれたのだ。なんというタイミングなのだ!
わたしは、もちろん即答で“YES”
来てすぐのスタジオの電気をすばやく消して家にとんぼ返りした。島の名前は、ファイヤーアイランド。マンハッタンのペンステーションから電車にのり、船を乗り継いだところにある島。約3時間ほどで行ける、手つかずの自然の残された秘境の地だ。
わたしは、この島が大のお気に入りで20年前にはじめて訪れて以来虜になった。そんな大好きな島に思いがけず行ける。しかも、4日間も!!!
朝、空想の中で海と満天の星にあってから半日後。テラスから潮のにおいを味わいながら、夜空にうかぶ無限にちりばめられた星空を無言でながめていた。
感動的だった。現実なのか、妄想なのかわからなくなるほど急ピッチで、願いが叶った。寄せては返す波の音が暗闇の島に響き渡る中、天には煌めく星がわたしたちを照らしてくれている。なんてしあわせなのだろう。
最近、願いが叶うスピードが加速しているように感じるのはわたしだけではないはずだ。奇跡は、現実にほとんど起きないから「奇跡」というのでない。奇跡を信じることによって奇跡はじぶんが引き寄せるのではないだろうかと思った。
「奇跡なんて起きないよ…」そう考える人も世の中には存在するかもしれない。しかし、起きようが起きまいが関係ない。
わたしは「奇跡は起きる」を信じる。そんな人生をこれからも思いっきりこの地球という美しい星で、愉しんでいきたいと思った。
私の旅ストーリー
大森 千寿
NY在住。香川県高松市生まれ。アーティスト・作家・アートセラピスト・米国NLP協会認定マスタープラクティショナー・現代レイキマスター。NY・ハワイ・日本の3箇所にアートスタジオを構え活動。著書に、amazon電子書籍「ハワイに不動産を購入して人生10倍楽しむ方法」「ハワイで聞いた! 32通りの生き方(第一弾)」「人生の冒険」がある。NYで新しい扉を開く2日間プログラムやニューヨーカーと行く穴場ツアー、アート最前線ガイドなど開催中。 www.chizuomori.com ameblo.jp/adamwestonart
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