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私の旅ストーリー

ニューヨークから3時間の別世界

ニューヨークから3時間の別世界

 約1年半近く振りに飛行機に乗った。行き先はフロリダ。夫アダムのお仕事がマイアミであり、お仕事と、久々のバケーションもかねてわたしも一緒にくっついてきた。

 ニューヨークのラガーディア空港はがらがらかと思いきやたくさんの人、人、人。フロリダ行きの便も、満席。私たち夫婦は、コロナの期間、必要最低限以外の外出は控えていたので、こんなにも多くのひとたちが飛行機を利用し、移動をしているということにまず驚いた。

 体感温度3度のニューヨークを出て約3時間。空港のドアが開くとそよ風とともに暖かい空気が身体を包み込んだ。27度のパラダイス。果てしなく広がる青い空! 潮の香りが顔をかすめる。心地のよい海風。ゆらゆらと頭上をなびく、大きなヤシの木たち。新鮮な空気。ああ、なんて気持ちがいいのだろう。

 

 まずはマイアミの北部に位置する街、友人の住むボカラトンで数日を過ごした。一番に驚いたのは、人々との距離感だ。私たちの住むニューヨークでは屋内はもちろん、屋外やビーチでも人々はマスクをしている。しかし、ボカラトンではレストランに入るとき以外、待ち行く人たちもほとんどマスクを着用していない。

 ニューヨークのレストランは、いまだに入店の際に熱をチェック、名前と携帯番号を残さなければならない。しかしボカラトンのレストランはノーチェック。まるで、コロナ前の世界に戻ったかのような錯覚すら覚える。

 ニューヨークとはまるで別世界の時間が流れる中、友人は何度も「リラックス」という言葉を伝えてくる。じぶんでは気づいていなかったが、どんどん治安も悪くなりデモも絶えないニューヨークの街での暮らしは、自然と身体がかたくなり、肩に力が入っていたのだろう。

 陽気な友人のおかげで、ニューヨークを出て2日目には身体も心もほどよくゆるんで、リラックスできるようになっていた。

 

 ボカラトンでの数日間はコロナが始まった1年とちょっとの間にたまったストレス、心の垢を一気に洗い流してくれた。この土地の空気を吸い、深い青の、壮大な海を眺めながら、友人と大笑いし、一緒に美味しいものをいただく。もうそれだけで心が軽くなり、リフレッシュができた。

 ああ、やはり旅は最高だ。違う土地の空気を吸う。新しい土地で新しい景色を見るということは、どれほどすばらしいことなのか!

 

 コロナになり様々なことが変わった。自由に旅に出かけることに制限がもしもなかったら、ここまで深く旅のよさを感じ入ることができていなかったかもしれない。いろんな意味で人生を変えてくれているパンデミック。

 さて、マイアミへと移動してお仕事についてはまた次週、つづりたいと思う。

私の旅ストーリー

大森 千寿

NY在住。香川県高松市生まれ。アーティスト・作家・アートセラピスト・米国NLP協会認定マスタープラクティショナー・現代レイキマスター。NY・ハワイ・日本の3箇所にアートスタジオを構え活動。著書に、amazon電子書籍「ハワイに不動産を購入して人生10倍楽しむ方法」「ハワイで聞いた! 32通りの生き方(第一弾)」「人生の冒険」がある。NYで新しい扉を開く2日間プログラムやニューヨーカーと行く穴場ツアー、アート最前線ガイドなど開催中。 www.chizuomori.com  ameblo.jp/adamwestonart

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