今日も、特別な1日。
いま、世界が大ピンチに襲われている。新型コロナウィルスのことは、このコラムで書く予定はなかったのだが、ここまでくると、現実、避けてとおれない。今日は、大好きな街、ここNYCでおきている現状を書こうと思う。
今日、バージニア州から海軍のホスピタルシップがニューヨークに到着した。海に浮かぶこの大型病院船は、10階建ての高さを有し、約1000のベッドと1200人のメディカルスタッフが勢揃いしている。
一隻はここニューヨークに、もう一隻はウエストコースト、ロサンゼルスに到着したそうだ。
この海に浮かぶ大型病院船は、ニューヨーカーたちが待ちに待った到着。これからしばらくのあいだ、いつもは豪華客船が入ってくる場所に停泊するそうだ。あんなに頻繁に立ち寄っていた豪華客船がコロナの影響ですっかり姿を消し、かわりに大型病院船が停泊することになるなんて、先月の時点でいったいだれが想像できていただろうか。
人生は、ときに、良くも悪しきも、想像をはるかにこえた事態がやってくるということを目の当たりにさせられる。セントラルパークでも、次々とテントが建てられて、病院に入りきれないコロナ以外の患者さんたちを確保するための準備が続けられている。
例年、この時期のニューヨークは気温もあたたかくなる日が徐々に増え、街中の街路樹も目をみはるほどのうつくしい花を咲かせて私たちを楽しませてくれるのだが、今年はそうはいかない。
窓のそとには、だれも通らなくなったがらんとした道端に、ただ、だれに観られるわけでもなく花を咲かせた樹々が並んでいる。その健気さが愛おしく、自然の、何が起きようともびくともしない、そのゆるぎない底チカラに、なんど心が癒されたことだろう。
外出をやめ、引きこもり生活をはじめてから今日で約1週間。この1週間は、これから先、一体、どうなっていくのか、この状況がいつまで続いていくのか仕事は生活はどうなっていくのか、みんながまったくわからない状況のなかで、不安と恐怖もたくさん味わった。しかし、同時に、暗闇の中に照らされる一筋の光があり、そこには希望が存在しているということも幾度となく味わっている。
いま、こうしている間にも命がけで人命救助にあたってくださっているドクターやナースをはじめ、警察官や消防隊、郵便局の配達員さんやお店の店員さんたちや…最大限の感謝の気持ちとともに、私たちも、じぶんたちができるそれぞれの立場で1日1日を大切に、まえへ歩いていくだけ。
私たちの地球はひとつ。地球上でくらしている私たちはみんなつながっていて、ひとつなんだ。いまこそ、愛でつながるとき。 今日も、特別な1日。
私の旅ストーリー No.190
大森 千寿
NY在住。香川県高松市生まれ。アーティスト・作家・アートセラピスト・米国NLP協会認定マスタープラクティショナー・現代レイキマスター。NY・ハワイ・日本の3箇所にアートスタジオを構え活動。著書に、amazon電子書籍「ハワイに不動産を購入して人生10倍楽しむ方法」「ハワイで聞いた! 32通りの生き方(第一弾)」「人生の冒険」がある。NYで新しい扉を開く2日間プログラムやニューヨーカーと行く穴場ツアー、アート最前線ガイドなど開催中。 www.chizuomori.com ameblo.jp/adamwestonart