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デジタル版・新聞

アロマのある生活 コラム

精油使用の落とし穴

 みなさん、こんにちは。サンクスギビングも過ぎてしまい、あっという間にホリデーシーズンに突入しましたね。今年は、去年よりも集まりができるようになって、ホリデーギフトをまたたくさん購入しなければいけないなんてことにはなっていませんか。はい、私はそんなことになっています…。

 ギフトと言えば、クリスマスギフトではないのですが、たまに病院勤務の主人が会社からもらってくるものがあるんです。基本的には病院のロゴが入った物が多いのですが、今回は精油を持って帰ってきました。それぞれ違う種類の精油がたくさんあって、その中から選べたのか勝手に配られたのかは知りませんが、みんな違う種類をもらったそうです。メーカーは、私は見たことはありませんが、ヨーロッパの会社のものでした。

 誰がどのようにして手に入れたのか、気になるところではありますが、主人の働く部署のボスがくれたとか、そう言ったレベルの話でなく、病院側が用意したものだそうです。

 

 しかし、落とし穴はやっぱりそこか! と思いました。なんの説明もなく渡されて、みんなどのように使ったら良いのか困ってしまったそうです。ある同僚は、そのまま現液をマスクに垂らして使ったところ、強い刺激を目に感じたそうです。どの精油を使用したかはわかりませんが、推測するところ、ユーカリやペパーミント、ローズマリーあたりではないかと思います。現液をマスクに垂らして使ったら、それはそうでしょう…原液は濃縮されたオイルなので、ボトルから直接香りを嗅ぐこともあまりお勧めできません。

 主人も、会社の意図がつかめず、なんで精油を一本ずつ配ったんだろうかと不思議がっていました。そして、この行為は事故にも繋がりかねません。もし、皮膚刺激のある精油をそのまま直接肌につけたとしたら、赤くなったり痒くなったりかぶれる恐れがあります。酷ければ、水膨れになることだってあります。

 そして、先にあるように、皮膚だけでなく目や粘膜を強く刺激する場合もあります。私にとって、精油を誰かにむやみにあげることは、無責任な行為だと言わざるをえません。その点に関しては、軽率な行動は謹んでほしいと思いますが、医療現場で精油に対しての関心がさらに高まっていることは間違い無いでしょう。私もそれは嬉しいですが、もっともっと専門的な知識を持って医療現場で活躍させてほしいと思います。確実に、役に立つこと間違いないと、私は思っています。

アロマのある生活 No.166

山中麻瑠 Maru Yamanaka

1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。

インスタグラム:@marukimoto_808aroma

FBページ:MY Essence Hawaii

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