みなさん、こんにちは。私はなんと、2年半ぶりに日本に来ています。ハワイでもコロナ感染がまた増えていて、日本に入国できるまでドキドキでした。周りにも、コロナ感染経験者が増えていて、インフルエンザのようになりつつあるのかなと思う一方で、後遺症の出ている人の話を聞くこともあります。代表的な後遺症といえば、味覚障害、嗅覚障害でしょうか。
嗅覚障害において、精油はとても有効だと言えます。だいぶ前に、自律神経の乱れによって起こる嗅覚障害について書いたことがあったのですが、その場合には自律神経のバランスを整えるような精油の香りを嗅ぐことをお勧めしました。しかし、コロナ感染による嗅覚障害は、自律神経が関係しているとは言われていません(もしかしたら、そうなのかも知れませんが)。単純に嗅覚を刺激して感覚を取り戻すという方法をとってみるのが良いのではないかと思います。その場合、特に馴染みのある香りを使ってみることが良いとされています。
馴染みのある香りは、人それぞれ育った環境や文化などによって違います。シナモンの香りや、ジンジャーの香りが馴染み深い人もいれば、パインやシダーウッドなどの香りに馴染みがある人もいます。ハーブの香りは、割と多くの人にとって馴染みがあるものですので、ローズマリーやペパーミントなど、脳を刺激する効果も高いので、嗅覚トレーニングにはお勧めです。自分に馴染みのあるいくつかの香りを、繰り返しかぐのです。そうすることによって、嗅覚がまた元のように戻ってくるようです。
そして、嗅覚と味覚は密接に結びついているので、嗅覚が衰えることによって味覚もあまり感じなくなってくるものです。味がわからなくなると食事も楽しめませんよね。食事の味がわからないなんて、そんなつまらない人生はないと私は思います。そんな時は、ぜひ嗅覚のトレーニングをしてみてください。
話は変わりますが、久しぶりの日本でやりたいことがあるんです。叶うかどうか分かりませんが、和精油を作っている蒸溜所に行ってみたいなと思っています。和精油とは、日本原産の植物を使った、日本の精油です。代表的な精油には、柚子、ひのき、ひばなどが挙げられます。やっぱりその土地で採れた植物を使って作った精油は、その土地しか味わえない香りがあります。んん?? 味わえないっておかしいですかね…。
素敵な出会いがあると良いな。
アロマのある生活 No.178
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii
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