みなさん、こんにちは。先日、あるビジネスミーティングでの話なんですが、毎回私は自己紹介をするときに、できるだけ多くの人に親しみやすい例を挙げて話をします。その時には、スターバックスコーヒーで、お店で提供している実際のコーヒーの他に、わざわざコーヒーの香りを使用して店内に拡散させているのだという話をしました。ミーティングが終わった後に、一人のメンバーが私のところにやってきて、「そういえば、この前の事件であなたのことを思い出したよ」と言ったのです。
その事件というのはローカルニュースで見た方もいるかもしれませんが、少し前にハワイロアリッジで起きた殺人事件の話です。二人の容疑者は逮捕されたそうですが、殺された男性はバスタブの中に入れられ、その上にセメントがいっぱい敷き詰められて、更に挽いたコーヒーで覆われていたそうです。先に挙げたスターバックスの例は、コーヒーの香りで消費者の購買意欲を更に高めようというマーケティング方法ですが、それは珈琲店だから成り立つ話です。では、殺人事件になぜコーヒーが使われたのでしょうか?
挽いたコーヒーにはとても強い消臭効果があるからです。消臭効果を求めるには、挽いたものがよいそうですが、私達は、香りをかぎ分けたり使い分けたりするときに、たくさん香りをかぎすぎて分からなくなってしまわないように、コーヒーの香りで嗅覚をリセットすることがあります。ですので、私はお客様のカスタマイズ調香を行う際には、カウンセリングの時に必ず小瓶に入れたコーヒー豆を持参します。
また、コーヒーの精油を香り作りに使うこともあります。しかし、コーヒーの精油をマッサージなど身体に使う目的で使用することはあまり一般的ではないと言えるでしょう。精油自体、皮膚刺激のとても強く、お肌に使うのに適したものではないですし、お子様やお肌の弱い方には使用しにくい精油ということもあるのかもしれません。
効能としては、セロトニンのレベルを高める効果があるので、抗うつ作用があり、落ち込んだ気分を明るくしてくれたり、幸福な気持ちを高めてくれる効果があると言われています。普段、コーヒーを飲まない人でも、コーヒーの香りが嫌いだという人はあまり聞いたことがありませんからね。私も毎朝コーヒーを飲みますが、コーヒーはカフェインも多く含まれているので、飲んだ後は体内のカフェイン排出を助けるよう、必ずお水もたくさん飲むようにしてください。
アロマのある生活 No.174
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii
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