みなさん、こんにちは。2月のイベント、節分のことはすっかり忘れていて、我が息子だけが日本語教室で鬼のお面を作って豆まきをしてきました。もうすっかり巷はバレンタインデーの装い。かといって、お花は早くから買って準備しておくわけにはいきません。

　バレンタインデーといえば、日本ではチョコレートですが、アメリカではバラの花の印象ではないでしょうか。バラはバレンタインデーだけでなく、女性へのプレゼントとして人気がありますが、買うとき、もしくはもらった時に、香りをかいでみたことはありますか？ 現在スーパーなどで手に入るほとんどのバラの花は、香りがしない、もしくは、あまりしないはずです。イメージだけであの香りがするような気がしますが、ちょっと香りに注目してみてください。残念ながら、あのゴージャスで心から喜びが湧き上がり、うっとりとした気分になれる香りはあまりありません。

　バラの精油はとても高価なものとして知られています。だいたい高価な精油は植物自体が希少であるか、精油の抽出が困難、という理由が主です。バラはまず生育が大変だと言うことに加え、１滴の精油を抽出するのに30輪のバラの花が必要なほどのものだからです。それ故、バラの香りがする商品として売られているものは、バラの香りに似せたフレグランスを使用することがほとんどです。精油でも100％精油は1滴1ドル以上しますので、手軽に使用できるのは、精油自体をホホバオイルやココナッツオイルなどで希釈したものです。私もこの希釈されたバラの精油を使用することが多いです。効能は、100％であっても希釈されていても変わりませんが、成分の濃度が違うために香りの濃度は全く違います。バラの精油はストレスを軽減し、リラクゼーションを促したり、精神的安定に役立ちます。また、女性ホルモンを活性化させる働きや、バランスを整える効果があり、お肌のアンチエイジングに役立つため、特に女性向けに優れたオイルとして重宝されています。

　100％のバラの精油は、若い頃は「これがバラ？」というくらい、いい香りとは言えなかったのですが、いつからかあのゴージャスな香りが分かるようになりました。そんな経験から、バラの香りは大人しか手にできない、大人の香りなのかもしれない、と思いましたね。せっかくだから生のお花でぜひ楽しんでいただきたい！ バラを購入される際には、量よりもぜひ香りを重視して買ってみてください。そして、そんな素敵な香りのするバラの花を選ぶ男性は、見た目よりも他の部分を重視してくれる男性なのかもしれません…というのは私の勝手な想像ですが。