気づけば人は、一年を通して行事によって季節を感じながら過ごしているような気がします。お店に売られている、それぞれのデコレーションを見たり、食べ物を見たりすることによって、「もうこんな時期か。」と、思うことは多くありませんか?そして、今は赤やピンクのハートやチョコレート、バラをモチーフにした様々な商品。そうです、バレンタインデーがやってきますね。特に、小さな子供達にとってビッグイベントでもないので、我が家ではこれといって盛り上がることはないのですが、お花屋さんが忙しい時期ですね。
さて、私はと言うと、マッサージのギフトサティフィケートが売れたり、オリジナル香水を求めるお客様はいらっしゃいますが、特にバレンタインによって仕事が忙しいということはありません。
とはいえ、毎年販売するわけではありませんが、バレンタイン向けのブレンドも作ることがあります。その時には、香りをローズに寄せようか、チョコレートに寄せようかと考えるのですが、ローズは割といつでも好んで香水やディフューザー、その他のボディ、ヘアケア用品などで楽しむ方が多いので、ここはバレンタインだからこそのチョコレートの香りを楽しんでもらいたいなと、思います。
チョコレートって精油があるの?と思われる方もいるかもしれませんが、チョコレートと書かれた精油はありません。精油の瓶に入っているオイルで、チョコレートと書かれているものを見たことはありますが、それは人工的に作られたチョコレートの香りのフレグランスオイルです。アロマセラピーの世界では、カカオの精油がチョコレートのイメージで使われます。また、バニラの精油がブレンドされていることもあります。
カカオの精油は、カカオ豆から抽出されています。ハワイでも、ハワイ産のチョコレートが作られていますので、カカオ豆の生産をされているところがあるんでしょうね。カカオの精油は、まさに甘く濃厚な美味しそうな香りがします。精油も粘性がありドロっとした感じですので、単体では使いにくいかもしれません。チョコレートの香りを楽しむには、もちろんカカオだけでも良いのですが、オレンジやペパーミントをブレンドして、お気に入りのチョコレートの香りを作ってみても良いですね。なんだか、チョコレート屋さんの香りが思い浮かびます。カカオの精油を身体に使用する例は、あまり聞きませんので、香りの効果を期待したい精油です。
バレンタインデーなのに、甘いチョコレートが苦手という方に、今年は香りのプレゼントなんていかがでしょうか。
アロマのある生活 No.215
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii
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