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【ハワイ在住者のためのライフプランのお話】RMDって聞いたことありますか?
RMD、とはREQUIRED MINIMUM DISTRIBUTIONの略です。
今まで働いている間に貯めたIRAや401Kは、72歳になったら、引き出しを開始しなくてはなりませんが、ご存知でしたか? この年齢までに引き出すことが義務付けられているので、もし引き出しをしなければペナルティがかかってしまいます。気を付けましょう。
皆さんの中には、いくつか複数の口座をお持ちの方がいらっしゃると思います。その場合、計算が複雑になりますので、出来れば72歳になる前に見直しをして、口座をシンプルにまとめることをお勧めします。
もともとの目的は老後の資金のためですが、72歳からは毎年必要なくても引き出しをしなくてはならないのは、面倒な方には色々な方法がありますので、専門家のアドバイスを聞いてみてください。
ROTH IRAの場合はすでに税金を支払って、積み立てた貯蓄ですので、引き出すに当たり、税金は一切かかりません。老後に必要がなければ、次の世代に受け継ぐことができます。子供も孫も、もらった額に生命保険と同じように税金が一切かからないので、ありがたいと思われます。
401Kに関しては72歳になってもまだ働いていれば、RMDを遅らせることができたり、会社によりルールが異なりますので、確認しましょう。
RMDは今までどのくらい貯めたかによりますが、通常は生活費として使われる額でしょう。毎年引き出していくと残高が少なくなって来て、引き出せる額もうまくコントールされています。
通常このお金を必要としない方はお子さんやお孫さんのために積み立てることも可能ですので、ご検討ください。
引き出すときは所得になりますので、連邦と州の所得税がかかります。引き出さなくてはならないのに引き出さなかったら、なんとその額の50%がペナルティとなりますので、高いですね。
このコラムを読んで、IRAやROTH IRAが何だか聞いたことがあっても、内容が解らないない方は、専門のエージェントから日本語で説明を受けてください。
アメリカは日本のような退職金がありませんので、ご自分で老後の対策をしないと、ハワイでは暮らせなくなるでしょう。どこで暮らすにしても老後の対策は必要です。
(日刊サン 2021.12.15)
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
問合せ先:[email protected]