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【ハワイ在住者のためのライフプランのお話】 Declaration of Prior Prescription Drug Coverage
政府が提供しているメディケアにはパートAとパートBの両方がありますが、ハワイでは65歳になる時、無料のメディケアのパートAのみ申請する方が多いようで、退職する際パートBを申請するとことになります。
パートBの申請は会社からのグループ保険を持っている間でしたら、いつでも申請することが出来ます。この両方が揃ったら、多くの方は薬付きメディケア・アドバンテージ、(パートC)に加入します。その後、保険会社から書類が送られてきて、65歳から今までの期間の薬のカバレッジを持っていた証明をしなくてはなりません。
この書類を無視して、返信しなかった場合、メディケアでは65歳からメディケア・アドバンテージの加入前までの期間のペナルティの額を計算し、毎月一生涯+インフレーションと共に支払い続けることになります。
グループ保険を持っていたにもかかわらず、この書類の返信をしなかった為、何だかわからない請求を毎月支払っていたケースがありました。支払う必要のない無駄な支払いを取り戻すお手伝いをしましたが、時間もかかり、大変でした。
65歳を過ぎて働き続ける場合、薬のカバレッジを持っていた証明をしなくてはなりませんので、その間に職を変わっている場合はしっかり記録を取ることをお勧めします。
65歳の頃は元気で薬を摂取してなかった方が、75歳頃、皆と同じようなメディケア・アドバンテージに加入したいと申し出た場合、10年分のペナルティが計算されます。メディケアの事務所に連絡するとペナルティの額を提示してくれますので、納得がいけば、加入をすることをお勧めします。
過去にこのようなケースがあり、ペナルティを納得して加入したのですが、途中でペナルティがもったいないと思うようになり、最終的にキャンセルをしました。つまりメディケアのパートAとパートBだけになりましたが、その数か月後に肝臓がんと診断され、処方箋の薬代は100%自己負担となったことがあります。
このように今元気でいてもいつ何が起きるかわかりません。保険の内容は毎年変更になりますので、毎年見直しが必要になります。面倒かもしれませんが、見直す価値はあると思われますので、アップデートの情報を得て下さい。
(日刊サン 2023.11.8)
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
問合せ先:[email protected]