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【ハワイ在住者のためのライフプランのお話】パートD (Prescription Drug)とは?
パートDは処方箋薬をカバーし、保険会社が運営しています。パートCの多くのプランはパートA、パートB、パートDが組み込まれていますので、パートDの加入手続きは必要ありません。薬がたくさん必要な方、また高い薬が要る方にとっては大事なポイントです。
保険会社によりますが、薬は5段階(tier)に分かれています。オリジナルメディケアだけで、薬のカバレッジを持っていないシニアの方は処方箋薬が発生した際、薬代を全額自己負担しなくてはなりません。また、パートDの加入が遅れれば遅れるほどペナルティは高くなり、アメリカに住んでいる限り、一生涯ペナルティを支払うことになります。
65歳過ぎてからパートCに加入する場合、65歳からパートC加入の年齢まで、薬のカバレッジを持っていた証明をしなくてはなりません。記録を取っておくことをお勧めします。
カバーは4つのステージに分かれています
- 免責額 (Deductible)
- イニシャルカバレッジ (Initial Coverage)
- カバレッジギャップ或いはドーナツホール (Coverage Gap or Donut Hole)
- カタストフィックカバレッジ (Catastrophic Coverage)
免責額は加入するプランにより、支払う必要がない場合もあります。
ジェネリックのお薬は通常お手頃な料金で手に入れることができますが、ご自分が支払う薬代と保険会社が支払う薬代の合計が$4,430に達すると、イニシャルカバレッジからカバレッジギャップのカテゴリーになりますので、今までの薬代がかなり高くなり、薬代の25%が自己負担となります。
ご自分が支払った薬代の合計が$7,050に達すると、カタストロフィックカバレッジのカテゴリーに入り、今度は薬代が$3.95~$9.85に安くなります。この条件はどこの保険会社も同じ条件です。保険会社によってはジェネリックの薬をメールオーダー(3ヵ月分)にすることにより、無料になったり、緑内障の目薬の中には保険会社によっては、カバーされないことがありました。
保険会社のプランを選ぶ際、薬がすべてカバーされるか、どのTIERであるか、またすべてのドクターがネットワークに入っているかどうかは必ずご確認ください。
パートB及びパートDは加入すべき時期を過ぎて加入するとペナルティがかかるので、気を付けましょう。
(日刊サン 2022.9.21)
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
問合せ先:[email protected]