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【ハワイ在住者のためのライフプランのお話】SPIAを存じでしょうか?
SPIAとはSingle Premium Immediate Annuityの略です。保険料を一括払いし、最短で翌月から最長一年以内に毎年、あるいは毎月年金が受け取れるタイプです。
通常口座を開けるには銀行にある預貯金や老後の為に貯めたIRAや401Kなどを利用して、一括払いした保険料を保険会社が運用し、利息を付けて上乗せして支払ってくれるものです。受け取り方には年数を確定したり、10年確定プラス生涯など、生きている限り受け取ることができる色々なタイプがあります。
利率だけをみれば、ほかにも良い可能性のある金融商品がたくさんあります。しかし、リターンを取るとリスクも取らなくてはなりません。SPIAは元本はもちろん、契約時に確定した額もギャランティです。
ポピュラーになってきた理由として、将来の年金がギャランティーされていて減ることはなく、医療費などで、この年金を取り崩したいことが発生した場合に、対応できるようになってきたからです。
今まで投資やリタイヤメントプランで運用して増やしてきた資金をいよいよ使う時期に入った時に、やはり将来の生活費が無くなることは耐えられないリスクです。しかも社会保障年金だけでは暮らせない世の中です。今まで一生懸命増やしてきたIRAや401Kの一部を、SPIAに入れる方が増えてきたのは、退職後もお給料のように定期的に決まった額が生きている限り受け取ることができ、大変心強い味方だからではないでしょうか?
預貯金はあったとしても、社会保障年金の不足分を毎回引き出すと、予想以上に長生きした時には底ついてしまう可能性があります。配偶者が亡くなり、一人になった時を想像してみてください。2022年の社会保障年金の平均は$1650位ですが、ご自分の受け取っている社会保障年金と比較するとどうでしょうか。これより少ない方も多いと思われます。アメリカでは35年がベースとなっていますので、この年数に達していない場合、足りない期間は$0インカムとしてみなされるからです。
最近ではかなりの物価上昇が続いて、全米で生活物価はハワイが1位、ニューヨークは2位だそうです。退職後、社会保障年金以外の副収入が入ってくるような生活設定が必要です。人生100年時代と言われる今だからこそ、対応できるよう備えましょう。
(日刊サン 2022.8.24)
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
問合せ先:[email protected]