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【ハワイ在住者のためのライフプランのお話】RMDって聞いたことありますか?
「RMDとは何?」と、最近私の友達よりしばしば問い合わせを受けます。言葉は聞いたことがあっても、詳しい内容は知らない方が多いのではないでしょうか?
RMDとはRequired Minimum Distributionの略です。72歳になると、今まで積み立ててきたIRAの引き出しをすることが義務付けられています。必要がないからと言って引き出し義務を怠るとペナルティがかかりますので、気を付けましょう。
長年に渡って積み立ててきた401KやIRAなど複数の口座を持っている方は72歳までになるべくシンプルにまとめることをお勧めします。
引き出す年齢が2020年1月1日以前は70歳半でしたが、現在は72歳に変更になりました。これらの口座は今まで税金を払わないで積み立て、老後の資金になるよう貯金してきたものです。72歳になったら、引き出しをが義務付けられ、税金を支払わなくてはなりません。
引き出すタイミングですが、2022年5月に72歳になる方は2023年の4月1日までに1回目、2023年の12月31日までに2回目を引き出さなくてはなりません。
ここで気を付けなくてはならないことは、課税対象となる収入の多い方は1回目の引き出しを2022年までに終わらせ、2回目を2023年にすることにより所得税が抑えることができる、ということです。
引き出すべき時期に引き出しをしなかったら、どうなるのでしょうか? 引き出すべき額を引き出さなかった場合、ペナルティは50%です。利息を稼ぐのは大変ですが、このペナルティは大きいですね。
実際、老齢年金だけでは生活できないのが現状ですので、引き出したRMDは生活の足しになり、ありがたいものです。生活に余裕があり、必要のないものでしたら、税金を支払い、うまく運用してください。まだ働いていて収入があれば、IRAやROTH IRAに積み立てることも考えられます。
最後にROTH IRAで貯めてきた方は、引き出し義務もなければ、すでに税金を支払っていますので、引き出しても一切税金がかからずにご自由に使うことができます。子供や孫に残すこともでき、受取人も税金を支払う必要はありません。
(日刊サン 2022.8.10)
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
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