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【ハワイ在住者のためのライフプランのお話】メディケアと老齢年金の受け取りに関して
皆さんの中には、70代あたりから日本に帰国なさる方も増えてきているようです。日本の皆さんはどの位の年金を受け取っているか調べてみました。大きく分けると国民年金と厚生年金がありますが、下記のとおりです。
●国民年金 65,000円
●厚生年金 145,000円
サラリーマンの場合、ご夫婦で平均約200,000円位受け取っていることになりますが、自家営業の場合、国民年金のみですので、最高で約130,000円位での生活になります。
日本のお給料は過去30年間上がっていないため、老後の生活は大変で、働かなくては暮らせない方が多いようです。
アメリカの老齢年金は62歳から70歳の間に受け取ることが出来ますが、受け取る時期により収入が異なりますし、35年がベースになっています。2023年の平均は$1,827になりました。インフレに合わせ受取額が調整されることはありがたいことです。
ここで気を付けなくてはいけないことは下記のとおりです。
満年齢前に老齢年金の受け取りを開始するとある額を超えると$2に対して$1が差し引かれ、満年齢に達する年には$3に対して$1が差し引かれますので、注意しましょう。
満年齢前に働きながら、老齢年金を受け取り開始すると、月額$1,770 (年間$21,240)まで得ることが出来ます。
満年齢になる年の場合、月額$4,710(年間$56,520)まで得ることができます。
昔はメディケアと老齢年金はどちらも満年齢の65歳から同時に受け取ることが出来ましたが、今は老齢年金の満年齢が年々遅くなってきていますので、満年齢まで待つ場合、メディケアのパートBの申請を65歳でなさる方は保険料の支払方法が色々ありますので、手続きの際お尋ねください。特にリクエストをしないと、3ヵ月に一回請求書が送られてきます。
老齢年金は退職者の今までの収入に置き換えるものではありません。今までの収入の40%程度をカバーするものですが、低所得者にとっては割合が大きくなります。老後の蓄えのない方は長く働き続けたり、老齢年金の申請を延期したり、工夫が必要になります。
私の周りには若い時に仕事を2~3件掛け持ちで働き、不動産投資や株で退職後、優雅に暮らしている方もいます。やはり若い時からの老後の対策をしている方は金銭的ストレスなく暮らしていますので、皆さんも一日も早く老後の対策をスタートして下さい。
(日刊サン 2023.4.12)
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
問合せ先:[email protected]