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【ハワイ在住者のためのライフプランのお話】長期介護保険とはどんな保険でしょうか
長期介護保険とは、日常の生活動作「ADL (ACTIVITIES OF DAILY LIVING)」に問題が起きたり、認知障害が発生したときに介護費用を保障する保険です。今まできていた動作が、ストロークを起こしたり、事故などで思うように体が動かなくなり、不自由さが生じることがあります。
【長期介護が必要となる基準・6つの項目】
- 入浴(浴槽やシャワー室への出入りができ、体を洗うことができる)
- 衣服の着脱(洋服を着たり、脱いだりができる)
- トイレ(トイレへ行って、排泄の始末ができる)
- •移乗(ベッドから車椅子への乗り移りができる)
- 排泄コントロール(尿意や便意を自覚し、排泄を調整できる)
- 食事(自分で食事が摂れる)
このうち2~3項目の動作に不自由が生じると介護が必要になります。
一例をご紹介します。最近ご主人がケアホームに入られた方がいて、月$7,000ほどかかっています。ケアマネジャーから長期介護保険に加入していないと老後大変なことになるとアドバイスを受け、問い合わせを頂いたケースです。
実際調べてみると、上を見るときりがないのですが、$10,000前後かかるようです。オリジナルの長期介護保険は実際介護が必要になれば大変助かりますが、もしかしたら全く使わないで人生を終えることもあります。また加入時、保険料に納得しても、この保険料は固定でないので、将来値上がりの可能性があります。
生命保険に長期介護の特約を付ける場合、保険料は固定されていますので、支払い期間をどのように契約するかです。このプランの良いところは、亡くなる前に介護が必要なレベルになると保障額の4~5%が毎月前借できるシステムですので、$4,000~$5,000になります。保障額は最低$100,000からですので、額を増やせば、介護費用として多く前借できます。通常の生命保険の場合、亡くならないと保障額が支払われないので、家計のヘルプになります。
介護費用を全額貯蓄の中から支払っていけば、湯水のごとく使うことになり、貯蓄が底つくのも時間の問題になります。長期介護のメディカルの査定は生命保険より厳しいので、老後日本に帰国しない予定の方は、特に骨粗鬆症になる前に加入することをお勧めします。
(日刊サン 2023.2.15)
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
問合せ先:[email protected]