メディケアの加入時期には数種類ありますが、今日お話しするのは、メディケア・アドバンテージのオープン加入時期とメディケアのジェネラル加入時期についてです。

オープン加入時期（OPEN ENROLLMENT）

　多くのシニアの方はメディケア・アドバンテージ（PART C）に加入されていると思われますが、このプランでは年に1回だけ変更できるチャンスがあるのをご存知ですか？ 2019年から加えられた期間で1月1日から3月31日の間です。加入の変更手続きをすると、翌月から変更が可能になります。この期間のことを知らずに秋にプランを変更し、使用する薬が保険でカバーされなかった方もいました。

変更できること

•メディケア・アドバンテージから別のメディケア・アドバンテージに変更

•健康状態が変わり、以後医療費がかさむ可能性のある方

•今のプランより自分に合ったプランが見つかった方

•ドクターからプランの変更を提案された方

•メディケア・アドバンテージからオリジナル・メディケアに戻し、パートＤに加入することも可能

•TRICAREや他の保険を持っている方でオリジナル・メディケアの方が使い勝手が良い場合

変更できないこと

•オリジナル・メディケアからメディケア・アドバンテージへの変更

•パートDから別のパートDへの変更

ジェネラル加入時期（GENERAL ENROLLMENT）

　メディケアではジェネラル加入期間を1月1日から3月31日まで設けています。65歳になった時のイニシャル加入期間や、会社を退職した際にスペシャル加入期間の手続きをミスした方は、この期間を利用してパートBやパートA＆Ｂを申請することができます。この期間を逃すとまた1年待たなくてはなりません。今までは手続きをするとパートＢのスタートは7月からでしたが、今では申請した翌月からのスタートになりましたので、パートＢやパートＤのペナルティのかかる方は負担が軽減されます。

　一般のシニアの方はメディケアのパートA、Ｂの両方が揃ったら、パートＣ、Ｄやメディケア・サプルメントの加入を検討する必要があります。加入すべき時に加入せず、手続きが遅れるほどペナルティの額は大きくなり、生涯支払うことになります。理解を深めたい方はぜひ専門家にご相談ください。