アロハ！ システムエンジニアの窪田みな実です。

　今回は「大手以外はシステムを外注しよう」というテーマでお伝えしていきます。

　大手の会社では、すでに社内にIT部門があったり、IT関係を担当する社内エンジニアがいる会社がほとんどです。ただ、中小企業に人件費を掛けてまで必要なのかと言われると難しい問題です。中小企業では、システム開発そのものを外注したり、既存のサービスを使って社内でうまく利用することが重要になるでしょう。それには以下のような理由があります。

1. IT関連の人材を雇うのはかなり難しく、力量も知識も人によって違うので、ITに明るくない会社の人事担当者が適正を判断するのは難しい。
2. 求人広告費とそれなりの給与を支払い続けられる余裕がある会社に限定される。
3. 雇った社員がどれだけ成果を残してくれるのかもわからない。
4. ITに詳しい人がいないということは、IT担当として雇った社員に何をして欲しいという指示できず、依頼した仕事の負荷も把握できないためにすぐ辞めてしまう可能性が高い。

　これらのリスクを考えると、以下のどちらかになります。

1. IT会社に外注し、業務を理解している担当を付けてシステムと業務内容の橋渡しをする。
2. IT会社にサポートしてもらいながら、社内で利用するシステムに詳しい人を育てる。

　独自の業務プロセスで動いている会社では、既存のシステム等のサービスに置き換えられない場合があります。その場合には外注を依頼し、業務に詳しい担当者を付けてIT会社と協力して作ることになります。

最近は、あまりプログラムの知識を必要としないで自由に組み替えられるシステムも出てきていますし、サポートしてもらいながらそういった既存サービスで対応する方法も十分に可能になってきています。

　システムを導入していくときには、業務を再構築するような負荷が一時的に掛かることを忘れないで欲しいと思います。

　社内全体の協力が必要になる状況がたくさん出てきます。またシステムに合わせて業務そのものの変更が必要になることもあります。普段の仕事に追加して仕事量の負荷がかかりすぎないよう全体を見渡せる責任者も付けたいところです。

　次回もみなさんのKAIZENに役立つ『システムや社内の仕組み、ルールそのものも改善していこう』というテーマでお伝えしていきます。最後までお付き合いいただきありがとうございました。