先日、年に一度の目の検診に行ってきました。コンタクトを作るには避けて通れないこのイベント。毎回毎回、それこそ日本にいたときからずっと、気が重くて仕方ないイベントでもあります。
というのも、もう下がり続ける視力に上がり続けるコンタクトの度数を見たくはないから。初めて眼鏡を作った中学生のとき、当時通っていた眼科の先生が「視力は二十歳くらいになると落ち着く。けれど、それまでは下がり続けるだろうね」とおっしゃっていたのですが、いまだに下がり続けているところを見ると、私は本当はまだ未成年なのではないかと馬鹿げたことを考えてみたりします。
今回も、眼科にお世話になっている方ならご存知かと思いますが、椅子に座って顎を機械に乗せて、気球を見るテストからスタート。そこから目に風を当てられて眼圧を測られ、血管の写真を撮られ、ややドライアイ気味ではあるものの眼球自体には問題がないということで無事コンタクトを処方してもらえました。が、予想通り度数は上がってしまいました。それでもまあ、コンタクトやメガネを使えば日常生活に支障はないし、運転もできるのでヨシとしましょう。
とはいえ、これ以上悪くなるのはまずいかもしれない、と言うことで、視力回復に着いて色々と調べてみました。視力はやはり遺伝の要素も強いようですが、パソコンやスマホの時間を減らして目に負担をかけないようにしたり、ブルーライトカットメガネを適切に使ったりすることで視力の悪化を遅らせることもできるようです。あとは近くを見る作業の合間にはぼーっと遠くを見つめるのも効果的なのだとか。
そういえば昔、今は亡き祖母がよく「太陽の当たるところで本を読むと目が悪くなる」「テレビをみるときは部屋の端まで離れて見なさい」「野菜を食べないと目が悪くなる」などと口酸っぱく言っていたことを思い出しました。科学的根拠があるものもないものもあったでしょうし、当時はうるさいなあ、としか思っていませんでしたが、今となると、もしかしてあのとき祖母の言うことを聞いていれば、なんて思っては少し寂しくなってしまいました。ほろり、ときてしまいそうですが、ここで泣いてしまったらせっかく買ったコンタクトを落としてしまいそうなので、グッと堪えて遠くを見つめて気を紛らわせてみようと思います。
CAN OF ALOHA No.85
金平 薫 (Kaoru Kanehira)
香川県出身、現在はハワイ某所にて武者修行中。 日々のあれこれを、ゆるりとお伝えできたら幸いです。美味しいものには目がありません。 なんでもない毎日は Instagram:kaoru_days をご覧ください。