子どもの靴の選び方
このコラムは、「足が痛い」「靴擦れする」「あまり歩きたくない」とお悩みの方に、「あの痛みの原因」を知ってもらったら少し楽になるよとお伝えしたくて書いています。
やっと、子ども達も元気にスポーツなど外で走り回る事ができるようになってきましたね。そこで、最近増えてきた、子どもの足の不調についてお話します。
足が痛くなるのは、ハイヒールを履いている大人だけ? いいえ、子どもも足が痛いんです。でも、あまり問題になっていないのはなぜでしょうか?
子どもの足は、大人と比べると柔軟性があり、多少は無理が可能です。柔らかい骨で構成され、それを守るために厚い脂肪がついており、痛みをあまり感じないのです。子どもに靴のフィット感を聞いても、きついという返事はあまり返ってきません。
足に不調があると、子どもでもよく転びます。子どもの歩き方がおかしくなっていませんか? 巻き爪になっていませんか? 足の関節にマメやタコができている場合もあるので、よく観察してあげてください。
骨の成長が止まる18歳ぐらいまでの間の靴選びはとても大切です。合わないサイズの靴は、正しい骨の成長を妨げたり、歪みの原因につながります。
大きすぎる靴も小さすぎる靴も足や身体に負担をかけます。大きすぎる靴は踵もカパカパしてうまく歩けず、靴の中で足が前に滑って指が靴の先に当たり、小指や親指が曲がったり外反母趾になったりします。子どもはすぐに大きくなるからと、大きめの靴を買っている方は、注意してくださいね。逆に小さすぎる靴は、指が靴の中で曲がってしまい、踏ん張ったり、親指で地面を蹴りだして歩けなくなります。
最近、偏平足や姿勢の悪い子どもも増えています。足を十分に動かすことでアーチが形成されますので、足に合った靴でたくさん歩き、アーチを鍛えましょう。
正しい子どもの靴選び
1)サイズは、指先が動かせる5~7mmの捨て寸がある
2)踵のつくりが、硬くしっかりしたサポートがある
3)足の甲部分に紐やマジックテープがあり締められる
4)足指の付け根部分で曲げられる
正しい子どもの靴の履き方
1)靴の踵をトントンして踵の部分に密着させる
2)靴紐をしっかり締め、足が靴の中で大きく動かないようにする
3)靴下を履く(赤ちゃんや、幼児、子どもは汗かき)
4)帰宅後に靴の中敷きを出して、干したり、洗ったり、取り替える(足の臭い対策)
子どもの時から健康な足作りを始めましょう!