このコラムは、「足が痛い」「靴擦れする」「あまり歩きたくない」とお悩みの方に、何かのきっかけで、必要な方に「楽になるヒント」をお伝えできれば良いなと思いながら書いています。2022年も少しでも多くの方の靴や足のお悩みに役立てれば幸いです。

　今年は2年ぶりに「ゴールデンウィークどう?」「日本人観光客見た!」と、あちらこちらで聞くようになりました。2年ぶりに日本へ行く計画を立てている方も多いのではないでしょうか?久しぶりの日本ですから、美味しい食べ物、色々な所に行かれたり、お友達や家族に会いに行ったりと、いつもよりたくさん歩くはずですから、旅行までに歩ける足を準備しておきましょう。

　普段、皆さんは足が痛い時、どうされていますか?「昨日より今日は痛みもマシになったから大丈夫だ」「実は小指が痛いけれど我慢できない程ではない」「外反母趾になってきたけど、そのままにしている」など、何もしない方が多いのではないでしょうか?

　もし、手が外反母趾のように曲がってきたらすぐに病院に行かれると思いますが、足はつい見て見ないふりをしてしまいがちです。それをそのまま放って置いたらどうなると思いますか?足の痛み以外に、女性の大敵の冷え性、体重の増加、ヒザの痛みや腰痛、肩こり、頭痛、腕の痛みなど、足以外の場所に不調が表れてきます。

　病院やマッサージなどで対処されている方も多いかもしれませんが、一時的に治ったように感じても、繰り返し症状は出ていませんか?

　人間の構造は全身がつながっているので、足にあるトラブルは体からの不調のサインです。地球上に住んでいる私たちは重力で、足が最初に地面に着きます。この足が、上手く地面に着けない=アーチが落ちている状態のまま歩行すると、ねじれが生じ膝に痛みが出たりします。たとえ痛みが無くても、身体は上に真っすぐ立とうとするので、無理な態勢で筋肉を緊張させて歩き、腰痛、肩こり、首痛、腕が首から上にあがらなくなる、頭痛や、耳の痛みまで引き起こされるのです。

痛くない足で旅行するために「すぐにやって欲しい2つのこと」

• 合わない靴を履かない合わない靴=大きすぎる靴のことです。サイズをワンサイズ下げるのではなく、幅や、足長が適正か確認してください。
• 靴をきちんと履く靴紐を締め直す。踵を踏まない。靴下を履いて靴の中で足が滑らないようにする。

　目新しい健康法に飛びつく前に、靴をきちんと履く習慣を始めましょう!