このコラムは、「足が痛い」「靴擦れする」「あまり歩きたくない」とお悩みの方に、何かのきっかけで、必要な方に「楽になるヒント」をお伝えできれば良いなと思いながら書いています。

　「足が大事！」と常々お伝えしているのは、足の問題は足だけに留まらず、全身のトラブルに発展する可能性が高いからです。未然に防げるように足の健康について考えていきましょう。

　実際に、身体の不調があったとしても、その原因は何だろう？と疑問に思う方はあまりいません。朝起きて足首がむくんでいたら「何か悪い病気かな？」と考えていませんか？ これからは一歩踏み込んで「身体の変化は毎日の自分の過ごし方」が表れていると考えて欲しいです。

　むくみの原因で考えられるのは「ご飯を作るのが面倒で買ったお弁当の塩分が多くなかったか？」「夜中のトイレが心配で水をあまり摂らず、水分不足になっていないか」…などです。人間の体は、自動的に体の中の水分がなくったら危機感を持ち、水分を貯蓄しようとします。その結果、むくんでいきます。

　その他にも「家から一歩も出ずに、テレビの前の椅子に座りっぱなしで過ごしていないか」「かがむのがキツイからサッと履ける緩い靴で外出しなかっただろうか」。足の筋肉を使わないことが原因で代謝が悪くなり、むくみが起こります。

　あれ、いつもと何か違うな？っと思ったら自分なりに原因を探してみることです。体の調子を整えるには、まず自分の体の声に耳を傾けてあげましょう。

　この2年間で私たちの生活は、あまり外出しなくなり、他人と接する機会も少なくなってしまいました。そんな中でようやく、日本への帰省も、ホテルでの隔離がなくなり、徐々に戻りつつあります。

　皆様、歩く準備はいいですか？ いざ、日本へ行くと待っているのは、美味しいお料理の前に「階段の上り下り」や「公共交通機関の乗り降り」が待っています。日本で生活している方は、時間にもきっちりされており、歩くのも早いです。圧倒されないためにも、少しずつ慣らしていきましょう。

　靴を新調したいとお考えの方は、今まで通りの「楽な靴」では足をしっかり支える事ができません。腰が痛い、外反母趾になってきた、巻き爪が皮膚に食い込んできた、爪が分厚くなって靴のつま先に当たるといったお悩みの原因も「楽な靴」のせいかもしれません。「楽な靴」ではなくご自身の足の特徴に合ったサイズや、紐やベルトで調節できるデザインの靴を探しましょう。

　何かおかしいなと思ったら、我慢して放って置かずに、自分でわからない時は原因や対策を病院や専門家に相談してくださいね。