このコラムは、「足が痛い」「靴擦れする」「あまり歩きたくない」とお悩みの方に、何かのきっかけで、必要な方に「楽になるヒント」をお伝えできれば良いなと思いながら書いています。少しでも多くの方の靴や足のお悩みに役立てれば幸いです。

　あけましておめでとうございます！　本年もどうぞよろしくお願いいたします。今年も健康な足作りを一緒に目指していきましょう。

　誰もが目指すのは「健康で長生き」。自分の事は自分でできれば最高です。そのためには、まず足の仕組みを理解し、良い足を育てましょう。

　皆様は“まっすぐ”歩けていますか？ ふらついたり、つまずいたり、足指が着地せず、ドタバタと大きな足音を立てて歩く方が増えています。膝や腰、首など痛みでレントゲンを撮っても異常はない、「運動不足が原因」とざっくり言われても、何から取り組めば良いかわからないかもしれません。そのほかの症状として、眠れない、疲れが取れない、めまい、ふらつき、のぼせや火照り、しびれ感など、心当たりはありませんか？　足に何かのトラブルを抱えている方のお話を聞くと、必ずと言っていいほど、該当します。

　これらの症状は足と関係していると、医学的なデータにするのは非常に難しいのですが、「不定愁訴（ふていしゅうそ）」の症状とほぼ同じと思われます。原因は、人間の体の土台である足、下半身の不安定さに繋がっている可能性は十分に考えられます。このことは、こどもの足育についての書籍でも語られていました。

　バランスの悪い足と、体の不調は切っても切り離せない部分だと感じています。みなさんは、何を基準に靴選びしていますか？　

バランスの良い足にするための正しい靴選び

1．外反母趾が当たると痛いから大きめの靴を買っていませんか？
――足のトラブルの一番の原因は、“靴のサイズが合っていない”こと。大きい靴は、歩くたびに靴の中で足が動いて、前後左右に摩擦を起こし、魚の目やタコ、足の裏がガサガサになってしまいます

2．脱ぎ履きが楽なスリッポンタイプが良い靴だと思っていませんか？
――スリッポンタイプの靴は、歩くたび脱げそうになるので、靴の中の足は、横アーチが広がり指が地面につかない浮指になります。その為、指に力が入らず踏ん張れなくなります。

3．靴選びのポイントは？

• ひもなど甲をしっかりと固定できるデザイン
• かかと部分がしっかりしていて、歩いてもカパカパしない
• 指先が、伸ばせるスペース捨て寸がある
• 横幅のサイズがぴったりフットしているのが理想的

　今、履いている靴は大丈夫か、ぜひ確認してみてくださいね！