車のタイヤというのは、どれくらいの頻度でパンクするものなのだろうか？ てなことを考えたのは、先日パンクしたからであるが、単なるパンクではない。どういうわけだか、夫婦でほぼ同時にパンクしてしまったのである。

　発端は夫だった。去る火曜日のこと、なかなか帰ってこないなあと思ったら、ガソリンスタンドでタイヤの空気を入れてきたという。なんでも、走行中に、隣の車線のおじさんが「タイヤの空気が抜けてるで！」と教えてくれたのだそうな。さすがハワイの人、親切ですね。あわてて町に戻り、ガソリンスタンドで確認したところ、右前輪に見事にネジが刺さっていたのであった。いったい、いつどこでネジなんぞを踏んだのか、まったく記憶ナシ。家に帰ってから、とりあえずスペアタイヤに交換し、翌日タイヤ屋さんに修理を依頼。直してもらったタイヤを家で付け替えて、ようやく一件落着。夫によると、数日前から車の様子がおかしかったらしい。運転中ハンドルがぶれたり、バタバタバタと妙な音が聞こえたら、パンクのサインなので注意せよとのこと。ふうん。

　翌日は休日。私は終日家にいたので、車はまったく使わず。そして翌金曜日。いつものように出動したところ、どうもハンドルが右に傾いていく気がする。気のせい？ それとも気にしすぎ？ 一度車を止めてみたけれど、草の上だったのでタイヤの状態がよくわからない。

　再び発進するも、バタバタバタと聞きなれない音が響く。これって、夫の注意事項そのまんまじゃない？ もう一度確認すると、右前輪が見事にぺっちゃんこになっている。ぎえー、なんじゃこれ！ このまま走ってタイヤが破裂したらどうしよう。そして車体がスピンして火星まで飛んでしまったら……。恐れおののきながら、私は住宅街の路地を1kmほど徐行して家に戻ったのであった。結局この日は自宅待機となり、タイヤ交換を試みるもあえなく撃沈。おのれの無力さを実感しつつ、夫の帰りを待つしかなかったのであった。おりしもこの日は夫の誕生日。お父ちゃん、スマン！

　タイヤにはビスが刺さっていた。トタン屋根の固定などに使うビスのようである。ということは、職場の駐車場が原因かも？ うちのお店の入っている建物は、ちょうど屋根の修理中なのだった。夫婦で同じ駐車場を利用しているから、それで同じタイミングでパンクしたのかなあ。そういうことってどれくらいあるのだろう？

　前回のパンクは、2015年3月。車を乗り出したのは2012年だから、パンク歴は8年で2回ということになる。これが多いのか少ないのか、まったく分からない。経験豊富な方にご意見を伺いたい。

　それにしても、走行中にパンクして、路肩でタイヤ交換できる女子ってどれくらいいるのだろうか？ 今のところ見たことないけど。ああ、タイヤ交換くらいできるようになりたいなあ。この機会にタイヤ交換をマスターしようと密かに決意したワタクシであった。