日刊サンWEB|ニュース・求人・不動産・美容・健康・教育まで、ハワイで役立つ最新情報がいつでも読めます

ハワイに住む人の情報源といえば日刊サン。ハワイで暮らす方に役立つ情報が満載の情報サイト。ニュース、求人・仕事探し、住まい、子どもの教育、毎日の行事・イベント、美容・健康、車、終活のことまで幅広く網羅しています。

デジタル版・新聞

ヒカルのハワイ島日記

新しい子ヤギがやってきた

新しい子ヤギがやってきた

 今回は、コロナウィルスとまったく関係ないヤギの話。

 ある日のことでございます。いつものように家に帰ってきたところ、庭に見慣れないヤギがおりました。またお隣さんがどこぞから新しいヤギを連れてきたのかな? お隣さんは動物好きで、今までにもいろんな動物を連れ込んできた。ヤギも初めてではなかったので、驚きはしなかったけれど、茶色いヤギは初めて。ヤギってなぜか黒が多いんだよね。

 だがしかし、茶ヤギは私を見るなりものすごい勢いで走り去ってしまったのであった。ううむ、どこに行ったのだろうか。裏の藪に入ってしまったので、そのまま裏の家まで行っちゃったかなあ。帰ってくるのかなあ。なぜつないでなかったのだろう。と、考えながら振り返ると、今度は黒い生き物を発見。子犬かなと思ってよく見ると、どうもヤギっぽい。子犬と間違うくらい、かなり小さい。こちらもつながれてはいないけれど、逃げる気配はなく、隣家の軒先をチョロチョロしている。人に慣れているのかもしれない。

 我が家と隣家の庭はつながっており、明確な仕切りはないので、ヤギは出入り自由である。歴代のヤギたちも、縦横無尽に庭の草を食んでいた。気がついたら鉢植えのハーブ類を全部食われてしまったので、今回は気をつけなければ。とはいえ、柵を作るのも面倒だし、どうしようかなあ。

 最初のうちは、子ヤギは隣の家のまわりをウロウロしていたが、すぐにうちの方に遠征するようになってきた。数日後、洗濯物を干すために外に出たら、ばったり鉢合わせしてしまった。私も驚いたが、ヤギの方はもっとずっと驚いたようで、一目散に走って逃げていったのだった。しかし、ちびっ子なので、一生懸命走っても遅い! そうか、ヤギも子供の頃はそんなに早く走れないのだな。がんばって走る姿がとても可愛らしかった。

 この子ヤギ、左前脚の足首と、右後ろ脚の足首が輪っかのように白い。対角線で白い腕輪(足輪?)をしてるみたいなのだ。不思議な配色である。なんて名付けようかな。この柄を活かせるいい名前ないかな。何度も鉢合わせをしていたら、子ヤギもだんだん私の存在に慣れてきた様子。逃げるのは逃げるんだけど、そんなに一生懸命逃げなくなってきた。よしよし。

 部屋の机に座っているときにふと顔を上げると、目の前に子ヤギが。また逃げるかと思いきや、このときはそのまま草を食べていた。網戸越しなので安全だと分かったらしい。なかなか賢いね。慣れてきたのはうれしいんだけど、まだ植木鉢対策をしていない。早急になんとかしなければ。

 ところで、冒頭の茶ヤギは、それっきり見かけない。近所のどこかで保護されて、そのまま草刈係りになっているのかな?

No.194

相原光(アイハラヒカル)

フリーランスライター&翻訳

群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年結婚してハワイに移住。夫は寿司シェフ。2012年4月双子猫パンとマーチを連れてハワイ島に引越。8月に玄米寿司とムスビの持ち帰り店「DRAGON KITCHEN」を夫婦でヒロにオープン。現在ライター兼寿司屋のお手伝いとして活動中。姉は漫画家の花福こざる。

http://ameblo.jp/hikaruhawaii

like us on facebook “Dragon Kitchen Hilo

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Social media & sharing icons powered by UltimatelySocial
Twitter
Visit Us
Instagram