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買っちゃった! 練習用アンプの メルセデス・ベンツ「ヤマハTHR30II」
買っちゃった! 練習用アンプの メルセデス・ベンツ「ヤマハTHR30II」
2週間前に突如として燃え上がった私のギターブームはその後どうなったかというと、さらなる盛り上がりに突入している。なにしろギターアンプまで購入してしまったのだ! 光速で熱しやすく冷めやすい私にとって、これはもう「ブームを越えた」と言っていいだろう。
購入したのは、ヤマハのTHR30IIという機種。これは練習用アンプとしては最高級品で、卓上アンプのメルセデス・ベンツと言える。小型アンプというのは、100ドル以下でもいろんなメーカーのものがあるというのに、このヤマハっ子はなんと500ドルもするのだ!
なぜにそんな高級品を選んだのかというと、話しは数年前にさかのぼる。夫はもともとギター弾きだったのだが、夢やぶれて料理人になったという経歴(料理人にはそういう人がけっこう多い)。機材なども一旦処分してしまったのだが、ふとしたきっかけで3年前にアコースティックギターを購入。お家ギター生活を楽しんでいた。さらに昨年、帰郷の際に実家からエレクトリックギターを持ち帰ってきたのだった。
しかし、我が家にはアンプがない。エレキギターというものは、アンプがないと実に味気ないものである。夫はアンプの購入を検討していたが、「そんなに弾いとらんしなあ」と踏み切れないでいた。
そこで突然のヒカルギターブームが発生。1日中ギターで遊んでいる妻の姿に、かなり心を動かされた様子。決め手となったのは私のこの言葉だった。「エレキギターは必ずアンプにつないで練習しろって藤田先生が言ってたよ」。
藤田先生とは、アメリカの名門校、バークリー音楽大学で20年以上教鞭をとっている日本人ギタリストで、世界的に超人気のギターの先生である。藤田先生曰く、アンプを使わないで練習すると、音が聞こえないので強く弾くクセがついてしまうとのこと。エレキギターは元々アンプにつないで弾くように設計されているので、必ずアンプにつなぐべしというお達しだった。
「それはその通りやな」。ギターブーム4日目で、私はすでに強く弾くクセがついているという。夫はすでに3年間リサーチを重ねており、候補のアンプは決まっていた。
しかし一番の問題は、オンラインで買わなければならないということ。つまり生で音を確認できないのである。大都市の楽器店ならば試し弾きがでるが、ハワイ島では不可能。これはキツイ。なにしろ高額商品である。本体500ドルにワイヤレス機能を追加するとさらに100ドル、そしてハワイは送料までかかってしまう。夫は相当悩んでいた。最終的にどうやって決断したのかは不明。
おそらく酒の酔いや勢い、ヤケなどの混合だろう。「おまえにアンプの音で弾かせてやりたいんや」とは言ってましたが。
かくして、我が家にアンプがやって来た。ギターブームからわずか8日目のことであった。キュイーン!
No.204
相原光(アイハラヒカル)
フリーランスライター&翻訳
群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年結婚してハワイに移住。夫は寿司シェフ。2012年4月双子猫パンとマーチを連れてハワイ島に引越。8月に玄米寿司とムスビの持ち帰り店「DRAGON KITCHEN」を夫婦でヒロにオープン。現在ライター兼寿司屋のお手伝いとして活動中。姉は漫画家の花福こざる。
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