2回目のCOVID-19のワクチン接種
熱がでた。
2回目のCOVID-19のワクチン接種の翌日、見事に熱が出た。Moderna(モデルナ)の場合、2回目は具合が悪くなる可能性が高いと言われているけれど、本当だったのね。昼ごろ体温を計ってみたら38度3分。思ったより高い。
予想外だったのが、熱があると「けっこうつらい」ということ。最後に熱を出したのがいつだったか思い出せない。それくらい遠い昔の物語だったため、熱がある状態というのがイマひとつイメージできなかったんだよね。「事前に食料や薬を準備しましょう」と推奨されているけれど、そこまで大変なことにはならないだろうと甘く見積もっていたため、何も用意していなかった。
熱があるとき食べたくなるものがあるということを、熱が出てからようやく思い出した。私の場合は以下の3点である。
・アイスクリーム
・水分多めの果実
・うどん
私はアイスクリームを食べない。はっきり言ってあまり好きではない。いやむしろ「嫌い」に近い。ゆえに、自分で購入することはない。だがしかし、熱があるときだけ限定で食べたくなる。単に体温を下げたいという身体の欲求なんでしょうね。
果実も同様で、普段はあまり食べない。基本的に冷たい食べ物が苦手なんだよね(常温だったらいいんだけど)。こちらも風邪をひいた時限定で食べたくなる。日本にいるなら迷わずリンゴを選ぶけど、アメリカだったらオレンジかなあ。
しかし、うどんは普段も食べる。うどん大好き、うどん万歳!である。私の故郷はうどん王国群馬県だったせいかもしれない。風邪をひいたときは、お粥よりも「うどん」である。うどん好きが高じて、家でうどんを手打ちすることもある。
というわけで、家にはアイスクリームはなかった。買いに行く気力もなかった(一番近い店まで車で10分くらいかかる)。果物は、ドラゴンフルーツがあった。「水分多め」とは言い難いけれど、他に選択肢がない。ドラゴンフルーツは不思議な果物である。「ぼんやりしたキウイみたいな味」と我が家では評されている。見た目の割に地味な味。この果実がなぜに高価なのだろうか? おそらく希少価値なのだろう。ハワイの名産品のひとつだしね。
うどんはちゃんと買い置きがあった。良かった。夫がたいへん美味な麺つゆを作ってくれた。さすが料理人。ありがとうお父ちゃん!
ところで、熱を出したときに食べたくなるものは、その人にとってのパワーフードなのだと聞いたことがある。精神的に弱っているときに食べても効果があるらしい。興味のあるお方は、自己責任でお試しください。ともあれ、「自分パワーフード」を把握しておくと、なにかと便利なのでおススメです。
熱はその日の夜には下がり、翌日は元気になりました。アイスクリームへの欲求は、熱と共に去りぬ。今度食べたくなるのはいつだろうね?
No.228
相原光(アイハラヒカル)
フリーランスライター&翻訳
群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年結婚してハワイに移住。夫は寿司シェフ。2012年4月双子猫パンとマーチを連れてハワイ島に引越。8月に玄米寿司とムスビの持ち帰り店「DRAGON KITCHEN」を夫婦でヒロにオープン。現在ライター兼寿司屋のお手伝いとして活動中。姉は漫画家の花福こざる。
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