いつまで続く? 観光客増加&物価上昇
七月前半に二週間の休みを取ったものの、あっという間に疲れがたまってしまった。観光客の波は依然衰えず、8月に入ってもモーレツに忙しい。これっていったいいつまで続くの?
ハワイ島ヒロでこれだけ忙しいのだから、ワイキキなんかとんでもないことになっているんだろうな。そこら中で行列ができてるんだろうな。観光客が増えているのに、労働者数が少ないままというのが、この状況に拍車をかけていると思われる。ワイキキのレストランはどうやって乗り越えているのか、参考にインタビューしたい。
観光客といっても、今のところアメリカ人だけなので、これで海外解禁となったら、いったいどうなるのだろうか?
「その頃には他の観光地も解禁になるだろうから、観光客もバラけるのんちゃう?」と夫は言っておりますが、ううむ、本当にそうなるのかなあ。
観光客の激増だけでなく、もうひとつの大きな問題が、最近の物価の上昇っぷり。物の値段がものすごい勢いで上がっていて、うちのような弱小企業は大打撃を受けている。
最初に驚いたのが、サーモンの値段。今年の初めはパウンドで7ドル台だったのが、今やほぼ11ドル。なんと値上がり率50パーセント! サーモンはずっと値上がりし続けているけれど、ここまでキョーレツなのはもちろん初めてである。これだけ値段が上がってしまったら、こちらも値上げせざるを得ない。
食べ物だけでなく、持ち帰り用の容器やナプキン、食器など、ありとあらゆるものが値上がりしている。急激に需要が増えて供給が追い付かず、材料費が値上がりしているのだろう。ハワイの場合は輸送費の値上がりも反映されてしまう。
こうなると、メニューすべてを値上げしなければならない。お客様には申し訳ないが、値上げをしなかったらうちがやっていけなくなってしまう。ではどれくらい値上げするべきか? これはかなり難しい。このインフレがどれくらい続くなんて分からないし。もっとひどくなる可能性もあるもんね。
この経済状況を知らない人というのも案外多くて、値段を見て驚かれることもある。そういう時は事情を説明するしかないんだけど、どれくらい伝わっているかは疑問。ニュースなんかでもっと大きく報道してくれないかなあと思う。もちろんニュースにはなっているけれど、どれくらい世間で認知されているか、実際のところは分からないもんね。
しかし、収入が増えていないのに物価が上がるというのは、ものすごくキツくないですか? まだ経済的なサポートを受けてる人も多いから、あんまり気にならないのかな?
この状態はしばらく続きそうなので、あきらめてのんびり対応しております。ちなみに、うちで仕入れている物で、唯一値上がりしていないのが「カニカマ」。コストの計算してないのかな? これから値上がりするのか、このままなのか、ちょっと気になります。
No.225
相原光(アイハラヒカル)
フリーランスライター&翻訳
群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年結婚してハワイに移住。夫は寿司シェフ。2012年4月双子猫パンとマーチを連れてハワイ島に引越。8月に玄米寿司とムスビの持ち帰り店「DRAGON KITCHEN」を夫婦でヒロにオープン。現在ライター兼寿司屋のお手伝いとして活動中。姉は漫画家の花福こざる。
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