ヒロ・ファーマーズマーケットの 一部がリニューアル!
長い長い工事がようやく終わり、5月5日水曜日、ヒロのファーマーズマーケットの一部がようやくリニューアルオープンした。
野菜や果物などのブースが集まっているマーケットのメインの部分(カメハメハ通りとマモ通りの角)が舗装され、タープの代わりにきちんとした屋根が設置された。新しい屋根は、2階建ての屋根くらい高いので、風通しがものすごくよくなった。今まで酷暑の中で働いていたベンダーの皆さんは「涼しくなった」と喜んでいる。
明るくなったので、商品も良く見えるようになった。タープ時代は薄暗くて、野菜の色などがよく見えなかったんだよね。舗装されたので歩きやすいし。今までは砂利敷きだったから、雨が降るとそこら中に大池ができてしまい、歩くのにも一苦労であった。
隣の建物の壁には、地元のアーティストによって巨大な壁画が制作された。この絵がとってもカワイイ! ヒロのファーマーズマーケットで販売しているローカル産の果物や野菜、花なんかがたくさん描かれている。魚とかタコもいる。ハワイっぽく明るい色合いで、ヒロダウンタウンの壁画の中で一番好き! 新たな記念写真スポットとなること必至だね。
しかし、このリノベーション計画って、とてつもなく長い道のりだったんだよね。そもそも、私がリノベーションの話しを初めて聞いたのは、2012年8月。うちのお店がオープンした時のことだった。うちの大家さんは、ファーマーズマーケットのオーナーなのである。「2階建ての建物も作って、2階をフードコートにする」という構想もあったのだが、リーマンショックによる不況の影響から、計画を一時中断しているとのこと。近所の人にその件について聞いてみたところ「あー、その話ねえ、10年前から言ってるよ」という返事が返ってきた。どうやら、構想だけはあるけれど、それだけ、という状態らしい。その後もリノベーション話は何度も聞いたけど、何も変わることなく5年くらい経過。ハワイっぽいなあと、私は微笑ましく思っていた。
状況が一変したのは2018年。防災とゾーニングの規定に違反があることを、カウンティが指摘。このままでは莫大な罰金が課せられてしまうということで、タープをすべて撤去し、防火用のものに取り換えたのだった。2020年8月、本格的に工事が始まることになり、八百屋さんたちは奥のブロックに一時引っ越し。だがしかし、コロナ騒ぎで予定が遅れに遅れ、実際に工事が始まったのは12月。その工事が終わったのが先週だったというわけである。
でも、工事はこれで終わったわけではない。ヒロ・ファーマーズマーケットは十字路を挟んで3ブロックに展開している。今回工事が完了したのはこの3か所の中の1つだけなので、残りの2か所も同様に屋根を設置することになる。全部終わるのって、いつになるんだろうなあ?
近代化してキレイになったのはいいんだけど、前の第三世界感漂うマーケットが、ちょっと懐かしいです。
No.219
相原光(アイハラヒカル)
フリーランスライター&翻訳
群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年結婚してハワイに移住。夫は寿司シェフ。2012年4月双子猫パンとマーチを連れてハワイ島に引越。8月に玄米寿司とムスビの持ち帰り店「DRAGON KITCHEN」を夫婦でヒロにオープン。現在ライター兼寿司屋のお手伝いとして活動中。姉は漫画家の花福こざる。
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