「お湯がものすごく熱い」

　シャワーを浴びた夫から報告があったのは、5月4日木曜日の夜。不吉な予感が脳裏をよぎる。と、ピーピーという警報音が。はたして、ウォーターヒーターの警報機が作動したのであった。またか！

　ウォーターヒーターとは日本の湯沸かし器に相当する機器。細身のドラム缶のようなタンクに水を溜めて温めるというシステムで、瞬間湯沸かし器に馴染んでいる日本人には誠に謎な仕組みなんだけど、アメリカではこれが一般的。

　ここに問題が発生するどうなるか？ お湯が出なくなります。

　我が家では1ヵ月前に大惨事が発生し、タンクを新品に取り換えたばかり（前々回のコラム参照）。今度はいったい何が問題なの？ 警告ランプの点滅具合から、よくある故障というのは分かるんだけど、どうすればいいかは分からない。

　大家さんに連絡したところ、無駄にWiFi機能などがついていて、大家さんにももはや手に負えないとのこと。修理を頼むことになった。修理は7日の日曜日に決定。

　さて日曜日。配管屋さんが来たのは夕方だった。タンクを一見するなり「あー、これって故障が多いやつなんだよね」とのこと。先代が壊れたときに大家さんが速攻で買ってきてくれたので、たぶんこれしかなかったんだと思う。

　診断の結果。配水のパイプから水が漏れていて水が溜まっており、パーツが錆びている。おそらく設置したときに水が漏れたのだろうとのこと。パーツを取り寄せると5週間かかるので、新品に交換した方がいいとのことだった。

　5週間！　ハワイあるあるですね。メインランドから取り寄せるので、時間がかかっちゃうんだよね。交換に関しては、配管屋さんが大家さんと交渉してくれることになった。

　そこで問題。我々はもうすぐ日本に旅行に行く予定。夫はきっかり1週間後の14日に出発なんですが。それまでになんとかなるのか？ ならないよね、絶対。というか、今月中に直るかも怪しくなってきた。自分でどうにもできないことに関しては思い悩んでも仕方ないので、私はすぐにあきらめました。水が出るだけマシだよね！

　というわけで、我が家の水シャワー生活がスタートしたのであった。これ、ハワイなら楽勝かと思いきや、かなり寒い。晴天の日中なら確かに熱いんだけど、日中は仕事だし。しかもここ数日寒い日が続いている。

　そういえば、子供の頃ってプールの後のシャワーは水だったよなあ。なんで寒くなかったんだろう？　水シャワーを浴びながら子供時代を思い出し、ノスタルジックな想いにかられたけれど、水は冷たかったです。

あれから3日。大家さんからも配管屋さんからも連絡は来ていない。